クラウドコストの賢い削減術【中編】
クラウド料金が安くならない“リソース使い過ぎ問題”を解消する方法
クラウドでシステムを運用するとき、知らないうちにリソースを無駄遣いしている可能性がある。運用中のリソースを見直す方法と、クラウドのコストを管理するためのツールについて説明する。
クラウドサービスの無駄なコストを節約する方法は幾つかある。手始めにクラウドベンダーが提供する監視ツールやコスト計算ツールを使用するのがよいだろう。ただし、このようなツールが状況を大きく改善することはない。
こうしたツールは基本的な監視タスク用に設計されている。過剰にプロビジョニング(配備)されたリソースを見つけたり、クラウドサービスの請求書からコストの変動要因を特定したりする機能は用意されていない。請求額を下げることは、クラウドベンダーの仕事ではないからだ。
コストを最適化するには、サードパーティー製のパフォーマンス管理ツールを使用して、クラウドインフラで無駄なコストを生み出している部分を特定することをお勧めする。前編「クラウドの利用料金がなかなか安くならない4つの原因」に続く本稿と後編は、クラウドコストの管理に関して取るべき具体的な行動を6つ紹介する。本稿は、そのうち2つの行動を取り上げる。
1.サーバのリソースを適正化
クラウドでインスタンス(仮想マシン)を稼働させるときは、目的に合った適切なリソース構成にすることが重要だ。リソースが不十分なインスタンスを選ぶと、負荷が高くなったときに、実行中の処理に対して十分なパフォーマンスを得られなくなる恐れがある。一方でリソースが過剰だと、不要なコストがかかる。
サイズの適正化には、既に構築したシステムの要件を評価する作業に加えて、今後必要となるリソースの変化を予測して、最適なインスタンスの種類を特定する作業が必要になる。多くのクラウドは、さまざまな種類のインスタンスを用意している。
これまでサイズの適正化には、ある程度の手作業は避けて通れないと考えられてきた。こうした中、New RelicやMetriclyなどのアプリケーションパフォーマンス管理(APM)ベンダーの間では、自社製品/サービスにクラウドのサイズ適正化機能を追加する動きが広がりつつある。ユーザー企業がこの機能を使用すると、ニーズに合わないリソースが割り当てられているサーバを自動検出できる。
2.不要なリソースを停止
クラウドで運用するシステムを把握して、使用頻度の低いリソースを停止することは、見過ごされがちだがコスト管理の点で重要だ。不要なリソースを停止するのには、サードパーティー製の監視ツールが役立つ。こうした監視ツールは、どのアプリケーションにもアタッチされていないデータベースや、しばらく誰もアクセスしていない仮想サーバなどの異常を検知して通知する。ただし使用頻度の低いリソースを発生しないようにする最善の方法は、不要なリソースを作成しないようにすることだ。
使用しなくなったリソースがある場合に、ITスタッフがそのリソースの運用を継続するかどうかの基準を明示するポリシーの策定をお勧めする。近いうちに使用する予定があるリソースなら、運用を継続するのが望ましい場合もある。しかし近いうちに使用する予定がないリソースであれば、シャットダウンした方がよい。
後編はクラウドコストの最適化に向けた、残る4つの行動を説明する。
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クラウドコストの賢い削減術
クラウドのコストを削減するためには何が必要で、どのような落とし穴があるのか。戦略とベストプラクティス、思わぬコストがかかる原因を、具体的に説明する。
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