パブリッククラウドにはさまざまなインスタンスがあり、どれを選ぶかはときに難しい判断となる。自社のワークロードにとって、最もコスト効率の高いインスタンスタイプを判断するための5つのポイントを紹介する。
パブリッククラウドでは、インスタンス選びがアプリケーションのパフォーマンスやコストを左右する。導入前に自社のワークロードを検証し、適切なインスタンスタイプとサイズを選択する必要がある。
パブリッククラウドにはさまざまなタイプのインスタンスがあり、どれを選ぶかはときに難しい判断となる。Amazon Web Services(Amazon)の「Amazon Web Services」(AWS)、Microsoftの「Microsoft Azure」(Azure)、Googleの「Google Cloud Platform」(GCP)など、大手クラウドはそれぞれ仕様やコストが異なる多様なインスタンスタイプを提供している。
クラウドインスタンスは汎用的なものばかりではない。そのため企業は自社のワークロードと予算を検討し、最適なインスタンスタイプとサイズを見極める必要がある。場合によっては、パフォーマンスとコストを最適化するためにカスタムインスタンスが必要となることもある。
自社のワークロードにとって最もコスト効率の高い最適なインスタンスタイプを判断するための5つのポイントを紹介する。
ワークロードは静的なものばかりではない。そのためIT管理者はクラウドインスタンスを定期的に見直し、サイズ変更のタイミングを見極める必要がある。インスタンスが小さすぎる場合の兆候には次のようなものがある。「実行時間が長い」「処理の急増に対応できない」「インスタンスを増やさなければワークロードを処理できない」の3つだ。クラウド使用状況レポートを確認すれば、メモリや仮想CPUコアなど、インスタンスがどのリソースを必要としているかが分かる。新しいインスタンスサイズをライブまたはサンドボックス環境でテストし、適切なサイズかどうかを判断する。
コスト削減という点では、インスタンスサイズを大きくした方が効果的な場合がある。インスタンス総数を減らせるからだ。適切なサイズのインスタンスを選べば、ボトルネックを回避し、実行時間を改善できる。ただしバースト性のワークロードには別のアプローチが必要だ。ベースラインのワークロードには「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)の「リザーブドインスタンス」など、長期契約を前提としたインスタンスを検討し、バースト処理用には大きめのインスタンス、残りのピーク時用にはスポット(当用買い)市場のインスタンスを検討するといい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...