クラウドサービスのリソースやライセンスを過剰に割り当てることが、クラウドサービスのコスト上昇の原因となっている場合がある。クラウドサービスの無駄遣いはなぜ起こってしまうのか。
利用するクラウドサービスを絞り込むことは、クラウドコストを削減するために有効な手段だ。クラウドサービスに過剰に割り当てたライセンスやリソースを特定するには、入念な調査と分析、準備が必要となる。
ユーザー企業には複数の部門があり、各部門が予算を持つ。そのため同一または似ているクラウドサービスを、部門ごとにばらばらに契約してしまうことがある。クラウドサービスの利用経験が豊富な企業でさえ、必要なクラウドサービスを過剰に見積もることは珍しくない。利用していないクラウドサービスでも、契約している以上、コストは掛かる。
過剰な支出やクラウドサービスの使い過ぎを避け、必要な分だけクラウドサービスを契約するにはどうすればよいのか。まずはクラウドサービスの無駄遣いが生じる原因を理解することが重要だ。クラウドサービスの無駄遣いが発生する主な理由は4つある。
社内におけるクラウドサービスの利用状況をしっかり管理していない状態で、クラウドサービスの採用が急速に拡大すると、無駄遣いが生じやすくなる。クラウドサービスを新たに契約する前に、コストを分析し、長期的な支出や運用効率への影響を評価すべきだ。
クラウドサービスの利用をやめてオンプレミスインフラに戻す「脱クラウド」は、万能のクラウドコスト削減方法とは言えない。オンプレミスインフラに戻すデータやアプリケーションによっては、クラウドサービスの利用を中止する前よりも、かえってコストが上昇する可能性があるからだ。スケーリング(リソース利用の拡縮)のしやすさというクラウドサービスのメリットを失うことで、オンプレミスインフラのリソースをシステムに過剰に割り当てなければならなくなることもある。
第2回は、クラウドサービスの無駄遣いが発生する2つ目の理由を説明する。
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