VMを安全に使う【前編】
仮想マシンの“安全神話”「マルウェアに感染しない」は誤解だった?
仮想マシン(VM)はホストマシンから隔離されているため、「マルウェアに感染することはない」と考えがちだが、その認識は正しくない。その誤解を生みかねない、VMが比較的安全である理由は。
IT管理者にとって仮想マシン(VM)は、日常の管理業務やテストを実行するために欠かせない。「ホストマシンから分離されている」というVMの特徴は、ホストマシンをマルウェアから保護する上で有効だ。ただしこの特徴を受けたIT管理者が、「VMはマルウェアに対して堅牢(けんろう)だ」と誤解してしまうことがある。
本連載は、VMに存在するセキュリティリスクの種類、マルウェアへの感染のしやすさ、VMの安全確保方法といった、IT管理者が理解しておくべきVMのセキュリティに関する“誤解”と強化策を紹介する。
「VM=安全」は危険な思い込み?
デスクトップPCやノートPCと同様に、VMもマルウェアに感染する可能性がある。これらには共通するセキュリティリスクがあるが、企業が運用するVMは通常、訓練を受けたIT管理者のみが操作する。これはアーキテクチャ面のメリットではないものの、VMの操作者がセキュリティトレーニングを受けたIT管理者であれば、VM内で不用意に悪意のあるリンクを開くリスクを低減できる。
VMは隔離された実行環境であるため、IT管理者はネットワーク設定を制御してセキュリティを強化できる。インターネット接続を無効化したり、社内LANにVPN(仮想プライベートネットワーク)経由でのみ接続するよう設定したりすることが可能だ。こうした特徴によって、インターネットからマルウェアが侵入するリスクを軽減できる。
これらの対策をしていても、VMがマルウェアに感染する可能性は残る。社内LAN内のマルウェアがVPN経由でVMに到達することもある。そのため、VM上であってもマルウェア対策ソフトウェアを常に使用すべきだ。
次回は、VMがマルウェアに感染した場合の影響を取り上げる。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国Informa TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
2
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
5
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
6
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
7
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
8
被害額は過去最高額 それでも「サイバー犯罪者が捕まらない」3つの理由
-
9
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
10
「IT運用・情報システム業務」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー