トムソン・ロイターが考える倫理的なAI活用【前編】

「データガバナンスは大きな喜び」 トムソン・ロイター経営幹部インタビュー

Thomson Reutersでデータガバナンスを管轄する経営幹部のカーター・クシノー氏は、自身の経歴を生かして「倫理的なデータ活用」のポリシーを構築することに大きな喜びを抱いていると語る。その内容とは。

 2023年は大波乱の年だった。AI(人工知能)ベンダーOpenAIのAIチャットbot(AI技術を活用したチャットbot)「ChatGPT」が2022年後半に登場したことを皮切りに、さまざまなベンダーが「生成AI」(ジェネレーティブAI)を次々に公開した。生成AIは、エンドユーザーの指示を基にテキストや画像、音声などのデータを生成するAI技術だ。機械学習やデータ分析は一般的な技術になりつつあり、企業における業務はこうした技術にますます依存するようになっている。自社のデータ資産をしっかりと把握していない企業は、こうしたトレンドから取り残されるリスクがある。

 企業によっては、技術トレンドに追随し、収益を上げるために、AI技術やアルゴリズムの要件を管理できる経営幹部を雇用している。そうした企業の一つが、経済や金融などさまざまな分野で情報サービスを提供するThomson Reutersだ。同社でデータおよびモデルガバナンス担当バイスプレジデントを務めるカーター・クシノー氏に、入社の経緯や、同社で担当する役割、同社が目指すIT戦略について話を聞いた。

「データを適切に扱う文化」を築く喜び

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