「データセキュリティ」は誰の問題か【第4回】

古いままの「バックアップ」は何が駄目なのか? 回復力を高めるには?

クラウドサービスを利用するなどシステム構成が複雑になっている一方で、バックアップと復元の仕組みが従来のままになっていないだろうか。データ保護の対策を見直す場合のポイントとは。

 企業のシステムは稼働場所がオンプレミスのシステムとクラウドサービスに分かれるだけでなく、仮想化技術としては仮想マシンに加えてコンテナが使われるようになり、構成が複雑になっている。こうなると、データを適切に保護することは容易ではない。データを復元する能力である「データレジリエンス」を高めるために、データ保護の対策をどう強化していくべきか、迷っている担当者は少なくないのではないか。

 だからこそ、網羅的にバックアップを実施する必要がある――と提言しよう。そのためにはどのような点を考慮してバックアップシステムを構築すればよいのか。バックアップにおいて考慮すべき4つのポイントと、復元を正しく実施するために欠かせない取り組みをまとめる。

「バックアップと復元」を見直す際の必須要件

1.同一の仕組み

 まず、オンプレミスインフラやクラウドサービス、仮想マシンやコンテナといったように、場所や技術ごとに個別にバックアップを実施するのではなく、以下の点を考慮してバックアップの仕組みを構築することが望ましい。

  • 場所や技術が異なっていても、バックアップデータの取得とリカバリー(復元)には可能な限り同一の仕組みを採用する
  • できるだけシンプルな仕組みを採用する

 要するに、多様化したシステムを同じ仕組みでバックアップすることができる“統合的なバックアップシステム”を選択する必要がある。これは従来、システムの種別ごとに異なるバックアップシステムを使用してきたのとは異なる考え方だ。まずこの点が、データ保護の見直しに当たって考慮すべき1点目のポイントとなる。

2.データ保管のセキュリティ

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「データセキュリティ」は誰の問題か

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