これで分かる「DevSecOps」の課題と解決【第4回】

知らないと損する「RASP」とは? 「Webアプリの脆弱性対策=WAF」はもう古い

Webアプリケーションの脆弱性対策として、広く利用されている「WAF」。実はWAFは、幾つかの問題を抱えている。それらの課題を解消した新たな手段である「RASP」の特徴とは。

 「DevOps」(開発と運用の融合)にセキュリティを取り入れた「DevSecOps」をWebアプリケーション開発で実現するには、どうすればよいのでしょうか。そのためには、Webアプリケーションの開発段階から本番運用までの全ての過程でセキュリティ対策を実施することが必要です。

 Webアプリケーションの開発およびテストの段階では、脆弱(ぜいじゃく)性検出を効率化する「IAST」(インタラクティブアプリケーションセキュリティテスト)や「SCA」(ソフトウェア構成分析)といったツールが活用できます。Webアプリケーションの本番運用段階では、どのようなツールがDevSecOpsの実現に役立つのでしょうか。本稿は、その代表例である「RASP」(ランタイムアプリケーションセルフプロテクション)について解説します。

Webアプリケーションの脆弱性対策「WAF」が抱える“あの問題”

 「WAF」(Webアプリケーションファイアウォール)は、Webアプリケーションを稼働させているサーバ(ホスト)と、インターネットなど外部のネットワークの間で動作する境界型セキュリティツールです。WAFは、大きく分けて3つの種類があります(図)。いずれのタイプも、シグネチャのパターンマッチングにより攻撃(マルウェアの実行やデータ流出など)をブロックするかどうかを判断する仕組みをベースにしています。

  • ホスト内に配置する「ホスト型」
  • ホストが属する内部ネットワークに設置する「アプライアンス型」
  • クラウドサービスとして利用する「クラウド型」
図 図 3種類のWAF(Contrast Security資料を基に編集部作成)《クリックで拡大》

 WAFをWebアプリケーションの脆弱性対策として利用する上で、特に問題になるのは以下の点です。

WAFの問題1.パターンマッチングの限界

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この記事の著者

田中一成
田中一成

国内システムインテグレーターや外資系企業で営業を経験した後、ArcSight(現Micro Focus)、41st Parameter、SundaySkyなど、主に米国スタートアップのカントリーマネジャーとして6社の日本オフィスを立ち上げ、成長させた。IT業界で約30年の経験があり、ハードウェア、ソフトウェア、クラウド、セキュリティ、データベース、デジタルマーケティングなどさまざまな分野に精通している。Contrast Security日本オフィスの立ち上げに尽力。

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