「Linux」認定資格11選【中編】
「Linux」のスキル保有を証明するのに使える“認定資格”とは?
IT管理者やIT分野での求職者が「Linux」関連認定資格を得ることは、自身のスキルや知識を証明することにつながる。Linuxのプロフェッショナルを目指すために知っておきたい4つの認定資格とは。
OS「Linux」関連の認定資格は、IT管理者の現場においてLinuxを適切に運用できる力の証しとなる。専門分野や特定のLinuxディストリビューション(配布パッケージ)に特化したものから、ベンダーに依存しない資格まで、多様な選択肢がある。
本稿はLinuxを扱うIT管理者が自身のスキルと経験を証明し、履歴書を強化するために利用できる11個の主要なLinux認定資格のうち、5~8個目を取り上げる。IT業界でキャリアをスタートする人や、他のOSに精通しているIT管理者も参考になるはずだ。記事中の情報は、2024年4月時点のものに基づく。
認定資格5.Linux Foundation Certified System Administrator
併せて読みたいお薦め記事
連載:「Linux」認定資格11選
エンジニア注目の資格
「Linux Foundation Certified System Administrator」(LFCS)は、非営利団体Linux Foundationが提供する認定資格だ。同団体はLinuxの一般的な知識や特定の専門スキルを必要とする人向けに、ディストリビューションに依存しないさまざまな認定資格を提供している。LFCSは、同団体が従来提供していた「Linux Foundation認定資格エンジニア」を廃止し、より受験者のニーズに合うトピックに焦点を置くように変更したものだ。
Linux Foundationは、LFCSを専門性の高い試験へのステップとして位置付けている。対象となる分野は基本的なシステム構築、ネットワーク、ストレージ管理、基本的なコマンド操作、ユーザー管理だ。同団体が提供する認定資格は、コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」によるコンテナ管理やクラウドサービス管理などの分野にもわたる。
- 前提条件
- なし
- 試験科目数
- 1科目
- 受験料
- 595ドル
- 最低合格点
- 67%
認定資格6.LPIC-1
Linuxに関する認定を実施する非営利団体Linux Professional Institute(LPI)は、各Linuxディストリビューションに応じた、日常業務に関するシステム管理の認定資格を提供している。その中で、一般的なシステム管理業務に必要なスキルを認定するのが「LPIC-1」だ。
LPIC-1の試験では、システムメンテナンス、システムアーキテクチャ、ファイルとシステムのセキュリティ、ネットワークに関するスキルを評価する。LPIC-1はLPIが提供するさらに高度な認定資格への入り口となる存在で、有効期間は5年だ。
- 前提条件
- なし
- 試験科目数
- 2科目
- 受験料
- 200ドル(日本の場合1万5000円)
認定資格7.LPIC-2
「LPIC-2」は、LPIC-1が対象としている基礎スキルに加え、高度なネットワーク、システム設定、デプロイ(実環境への配備)に関する知識を証明する。特に重点を置いているのは、データセンター管理と自動化技術だ。LPIC-2の受験に際してはLPIC-1を有することが前提条件となっており、LPIC-1の取得から5年以内に受験しなければならない。
- 前提条件
- LPIC-1の取得
- 試験科目数
- 2科目
- 受験料
- 200ドル(日本の場合1万5000円)
認定資格8.LPIC-3
「LPIC-3」はエンタープライズレベルのLinuxシステム管理を対象としており、以下の4つの専門分野がある。受験者は自分の職務に合った専門分野を1つ選択して受験することになる。
- Linuxと他OSを併用するシステムの運用
- セキュリティ
- 仮想化とコンテナ
- 高可用性クラスタリング
LPIC-3の概要を以下にまとめる。
- 前提条件
- LPIC-1とLPIC-2の取得
- 試験科目数
- 1科目
- 受験料
- 200ドル(日本の場合1万5000円)
- 学習教材
- 独学、ベンダー提供教材、サードパーティー提供教材
次回は、9~11個目の認定資格を紹介する。
TechTarget発 エンジニア虎の巻
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 エンジニア虎の巻
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
AI時代のITインフラ戦略とは? 販売代理店が知っておきたい最新トレンド
-
8
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
9
人間のせいでAIエージェントの生産性が上がらない
-
10
「IBM i(AS/400)はクローズドなシステム」という誤解 DXに寄与する一歩
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー