「Linux」認定資格11選【前編】
「RHELマスター」になるなら手に入れておきたい“Linux認定資格”とは?
「Red Hat Linux Enterprise」(RHEL)を業務で扱うIT管理者が、自分の知識やスキルを証明したい際は、Red Hatが提供する認定資格が役立つ。どのような認定資格があるのか。
OS「Linux」の認定資格は、ビジネスの現場でLinuxを適切に導入、設定できる能力の証明だ。専門スキルに特化したものや、Linuxディストリビューション(配布パッケージ)を提供するベンダー固有のものから、ベンダーに依存しないものまで、さまざまな認定資格がある。本連載で紹介する11個の主要なLinux関連認定資格のうち、今回はLinuxディストリビューション(配布パッケージ)の「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)を扱うIT管理者が着目すべき4つの認定資格を紹介する。記事中の情報は、2024年4月時点のものだ。
認定資格1.Red Hat Certified System Administrator
Red Hatが提供する「Red Hat Certified System Administrator」(RHCSA:Red Hat認定システム管理者)は、RHELの管理に関わるシステム管理者にとって、しばしば最初のステップとなる認定資格だ。
RHCSAはファイル管理、ソフトウェアインストール、システム設定、ネットワーキングなどに関する基礎的な知識とスキルを測定する。CLI(コマンドラインインタフェース)を使った実務スキルも評価対象になる。試験は実技ベースで、受験者は用意された仮想マシン(VM)でタスクを実行する。タスクの設定や構成が正しく実行できたかどうかを判断されるのだ。
- 前提条件
- 「Red Hatシステム管理I」と「Red Hatシステム管理II」、またはこれらのコースを組み合わせた「RHCSA速習コース」を受講済みであるか、RHELのシステム管理者として同等の業務経験を有する
- 試験科目
- 1科目
- 受験料
- 500ドル(日本の場合5万円)
認定資格2.Red HatCertified Engineer
「Red Hat Certified Engineer」(RHCE:Red Hat認定エンジニア)は、RHCSAを取得済みの人を対象とした上級認定資格だ。Linuxにおけるユーザーとグループの管理、ストレージ設定と管理、セキュリティ関連の知識などを対象としている。特にタスク自動化に関するスキルを重要視しており、構成管理ツール「Ansible」の知識と使用経験が求められる。
RHCSAと同様、RHCEの認定試験も実技が中心だ。受験者はVMを使って、指定された要件を達成するためのタスクを実行する。タスクを通じて、受験者の技術力が評価される。
- 前提条件
- RHCSAの取得
- 試験科目数
- 1科目
- 試験費用
- 500ドル(日本の場合5万円)
認定資格3.Red Hat Certified Architect
「Red Hat Certified Architect」(RHCA:Red Hat認定アーキテクト)は、Red Hatが提供するLinux関連認定資格の中で最上位にある。RHCAを取得するには、Red Hatが提供する規定の認定試験の中から5つを選び、合格しなければならない。この方式は、受験者が自分の知識や職務、スキルに応じて試験を選べるという自由度につながる。試験内容は、インフラとエンタープライズアプリケーションの2つに焦点を置いたものだ。
- 前提条件
- Red Hatが定める認定試験のうち5つに合格
- 試験科目数
- 5科目
- 受験料
- 前提条件となる5つの試験の受験料の総額
- 合格最低点
- 選択した試験によって異なる
認定資格4.CompTIA Linux+
IT業界団体のCompTIAが提供する「CompTIA Linux+」は、特定のベンダーに依存しないLinuxの全体的な知識を身に付けたことを証明するものだ。CLI操作、ストレージ管理、アプリケーションの使用とインストール、ネットワークといった分野をカバーしている。コンテナ、Linuxのセキュリティモジュールである「Security-Enhanced Linux」(SELinux)、リポジトリ管理ツール「Git」を軸とした運用開発手法「GitOps」などの先進的なテーマも扱っている。認定資格の有効期限は3年だ。
- 前提条件
- なし
- 試験科目
- 1科目
- 受験料
- 369ドル(日本の場合は一般価格で税別4万3338円)
- 合格最低点
- 900点満点中720点(80%)
次回は、5~8個目の認定資格を紹介する。
TechTarget発 エンジニア虎の巻
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 エンジニア虎の巻
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
2
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
3
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
4
IT製品の導入に関するアンケート「セキュリティ」編
-
5
「Windows 10」が入ったままの“Windows 11未移行PC”に残された延命手段
-
6
“アジャイルの壁”に挑むオリックス生命がIBMの開発管理ツールを選んだ理由
-
7
LINEヤフーはなぜ「社内の管理者」すら信用しないインフラを作ったのか
-
8
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
9
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
10
Windows 11“なぜか勝手に再起動”の真犯人は「更新プログラム」だった?
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
7
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー