多様な人材を定着させるには【後編】

キーワードは「EVP」 IT人材にとって“本当に働きやすい会社”を目指すには?

人材の流動が激しいと言われるIT業界で、2025年も労働人口の動きが活発化する見通しだ。従業員の満足度を高め、定着率の向上につなげるための施策にはどのようなものがあるのか。専門家の声を基に紹介する。

 IT業界では、慢性的な人手不足や従業員の定着しにくさが課題となっている。一方、IT人材コンサルティング企業BIE Executivesでテクノロジー部門シニアディレクターを務めるマシュー・ウィップ氏は、2025年には労働人口の確保は厳しい状況になると予測する。ウィップ氏によると、2023年から2024年にかけて、労働市場は停滞し、企業は財務的な圧力から人材の獲得を控えていた。そのため転職する人材は限定的だったものの、2024年9月と10月に求人数は増加し、労働市場は改善の兆しを見せている。

 労働市場の動向を踏まえると、現状に満足していない従業員は「2025年に新しい転職機会を探すか、少なくともそうした機会に対してより前向きになる可能性がある」とウィップ氏は予測する。労働人口の動きが活発化する可能性がある中、企業はどのような対策を取ればいいのか。

人材流出を防ぐための施策とは

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