ランサムウェア攻撃者との交渉ガイド【後編】

「身代金を支払う」のは得か損か? ランサムウェア攻撃で迫られる苦渋の選択

FBIはランサムウェア被害における身代金支払いには反対する立場だが、企業が事業継続のために支払いをせざるを得ない場合があることも認識している。企業はどう対処すべきなのか。

 米連邦捜査局(FBI)は、企業がランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃を受けた場合に、一貫して身代金の支払いに反対する立場を取っている。だが、FBIサイバー部門のアシスタントセクションチーフのキリアコス・バシラコス氏によれば、身代金の支払いはビジネス上やむを得ない判断になることもFBIは理解している。

 過去にはランサムウェア攻撃で破綻に追い込まれた企業もあった。「法人としては自らの利益が最優先だ」(バシラコス氏)。弁護士など、サイバー攻撃に関する他の専門家も同様の見解を持っている。実際にランサムウェアによる侵害を受けた場合、企業はどのように対処すればいいのか。身代金の支払いは得なのか。攻撃者に交渉は通じるのか。

身代金を交渉するメリットとは

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