“増やせばよい”わけではない

セキュリティツールの乱立から抜け出す「防御の3本柱」戦略とは?

複雑化するシステムを保護するためにセキュリティツールを追加し続ければ、「ツールの乱立」によって、かえってリスクが増えかねない。セキュリティツールを連携させつつ、効果的な防御を実現するための3要素とは。

 クラウドサービスの導入、IoT(モノのインターネット)デバイスの普及、テレワークの浸透、社外インフラとの連携といった取り組みによって、企業システムはますます複雑化、高度化している。こうした変化に伴って、企業が新たな脆弱(ぜいじゃく)性やリスクに対抗するために、より高度なセキュリティ製品を導入するのは当然の流れだと言える。実際、大企業が一度に何十個ものセキュリティツールを導入することはしばしばあり、企業はセキュリティとリスク管理に対して積極的に投資するようになっている。

 だが高度化するセキュリティの脅威、攻撃対象領域(アタックサーフェス)の拡大、セキュリティチームの人員不足といった課題が重なると、往々にして悲惨な結果を招く。場当たり的に導入したツール群を互いに連携させることができず、複雑で管理不能な「寄せ集め」のシステムが生まれ、安定的なシステム運用を妨げてしまうのだ。こうしたツールの乱立は、相互運用性やガバナンス、使いやすさといった、システム全体に及ぶ深刻な問題を引き起こしかねない。

 企業のセキュリティ課題を解決するために重要なのは、膨大な数のデータ保護ツールやバックアップシステムではない。むしろ、既に保有している資産、すなわち「データ」をいかに活用するかが成功の鍵だ。では、真に重要な「セキュリティの3つの要素」とは何か。

セキュリティを支える“3本柱”とは

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