“50億行のソースコード”をどう修正するか

AIにコードは書かせない――レガシーアプリの自動リファクタリング“新常識”

開発現場でのAI技術活用が進む中、企業の喫緊の課題であるレガシーアプリケーションのモダナイゼーションでは、AIコーディングツールに直接ソースコードを書かせる以外の手法を提唱する専門家がいる。どのような仕組みなのか。

 リファクタリングツールベンダーModerneのCEO兼共同創設者であるジョナサン・シュナイダー氏は、プログラミング言語および開発・実行環境「Java」のバージョンアップに伴うプログラム移行について、企業が採用しがちなアプローチは「持続不可能」だと指摘する。

 シュナイダー氏は、ある大手銀行との対話を例に挙げる。その銀行は特定の脆弱(ぜいじゃく)性を修正するために「Java 17」への移行を迫られていた。しかしアプリケーションサーバに「IBM WebSphere Application Server」を採用していたため、「Java 8」からのアップデートができずにいたという。

 この脆弱性を修正するには、代替となるアプリケーションサーバ「Apache Tomcat」にアプリケーションを移行しつつ、Javaをバージョン17にアップグレードする必要があった。「課題は、3000個ものアプリケーションを、正常な動作を維持したまま、いかに新しいバージョンのJavaで動くようリファクタリングするかという点だった」とシュナイダー氏は振り返る。

なぜモダナイゼーションはこれほど大事で大変なのか

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Cliff Saran
Cliff Saran

最先端の研究開発からシステム管理の課題、レガシーシステムの保守・運用まで、幅広い分野で記事を執筆。ブログ「Cliff Saran’s Enterprise blog」を更新し、激変するIT市場を独自の視点で分析している。

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