COBOLプログラムのソースコードを、別のプログラミング言語に自動変換するツールはモダナイゼーションの助けになる。ただし万能ではない。自動化ツールを採用する場合の注意点は何か。
プログラミング言語「COBOL」で記述したプログラムを、別のプログラミング言語で書き直す際は、ソースコードを自動変換するツールの導入が視野に入る。ただし自動化ツールを使えば、全てがうまくいくわけではないと専門家は指摘する。
「自動化は特効薬ではない。自動でソースコードを変換できたとしても、完璧なプログラムは完成しない」。マーケティング支援ベンダーHubSpotのデベロッパーリレーション担当シニアマネジャー、クリス・ライリー氏はそう話す。
ソースコード変換の自動化により、取りあえず実行可能なプログラムを作ることはできる。ただし自動変換したプログラムは「書き換え先のプログラミング言語と実行環境に最適化されていない」とライリー氏は指摘する。モダンなプログラミング言語はモダンな構造に従う。「古いソースコードをモダンな構造に従うように変換する方法はない」と同氏は述べる。
書き換え先のプログラミング言語の機能を十分に引き出すには、開発者の手直しが不可欠だ。ただし人手で修正する場合の問題もある。「ガベージコレクション(プログラムが効率的にメモリを利用する仕組み)の適用といった小さなことでも、あらゆる関数のリファクタリング(外部仕様を変更せずにソースコードの内部構造を変更すること)を強いられる」(ライリー氏)
第6回は、レガシープログラムをモダナイゼーションする際の効果的な手法を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。
なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...
業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...