COBOLをやめる“大変だけど最善の方法”とは?COBOLのモダナイゼーションテクニック【第2回】

レガシーなCOBOLプログラムをモダナイゼーションする方法は幾つか存在する。そのうち専門家が「手間が掛かるが最善だ」と評する方法とは何か。その評価の根拠とは。

2022年11月24日 08時15分 公開
[Stephanie GlenTechTarget]

 企業において、プログラミング言語「COBOL」で記述したレガシープログラムのモダナイゼーション(最新化)が急務になっている。幾つかあるモダナイゼーション手法のうち、専門家が推奨する手法の良い点と悪い点を紹介しよう。

COBOLをきれいにやめるには“覚悟”が必要

併せて読みたいお薦め記事

連載:COBOLのモダナイゼーションテクニック

COBOLプログラムからの脱却


 「最良の選択肢の一つは、COBOLプログラムを最新のプログラミング言語で書き直すことだ」。マーケティング支援ベンダーHubSpotのデベロッパーリレーション担当シニアマネジャー、クリス・ライリー氏はそう話す。

 レガシープログラムの書き直しは、プログラムの用途を変える必要がある場合や、代替できる製品がない場合に選択肢になりやすい。「プログラムの書き直しは『技術的負債』の発生を防ぎ、最新技術の恩恵をフルに活用できる」とライリー氏は説明する。技術的負債とは、開発速度を優先させることで生じるプログラムの不備を指す。

 「COBOLプログラムを一から書き直す作業には手間が掛かる」ともライリー氏は言う。プログラムの完全な書き直しには、数カ月から数年にわたる開発期間を要することは珍しくない。

 書き直し作業では通常、COBOLを他のプログラミング言語に翻訳する必要がある。COBOLエンジニア不足のため、そうした翻訳作業が困難になる可能性がある。


 第3回は、自動化ツールを活用したCOBOLプログラムのモダナイゼーション手法を紹介する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...