35万人を超える登録ユーザー数を持つ「JUDE」シリーズ。日本発のこのツールが広く利用されている理由とは一体何だろうか? 今回はJUDEの機能の特徴とともにその理由を考察する。
2009年10月現在、「JUDE」シリーズの登録ユーザー数は35万人(※)を超えており、世界でも利用者の多いツールの1つだ。永和システムマネジメントの平鍋健児氏(現:チェンジビジョン代表取締役)が「開発者が必要とする機能を持つツールを作ろう」と開発に着手したことがきっかけとなり、当初は「Jude」という名称で公開された。1999年に商品化されて名称が大文字のJUDEに変更された後、チェンジビジョンが開発および販売を継続している。JUDEはその誕生の背景からも分かるように「開発者の利便性を追求したツール」だといえる。
※ 無償版を含む。チェンジビジョン「JUDEメンバーズ世界分布マップ」より。
製品名 | 機能 |
---|---|
JUDE/Community | 無償のUMLモデリングツール |
JUDE/Professional | システム設計支援ツール |
JUDE/Share | 情報共有アプリケーション |
JUDE/Biz | 内部統制のための文書作成支援ツール |
JUDE/Think! | マインドマップ描画ツール |
本稿では、UMLツールである「Community」「Professional」「Share」について解説する。
JUDEはUMLのバージョン2.1に対応しており、以下の種類のダイヤグラムを描くことができる。
ダイヤグラム名 | 対応状況 | 備考 |
---|---|---|
クラス図 | ○ | |
オブジェクト図 | ○ | クラス図に作成 |
パッケージ図 | ○ | クラス図に作成 |
コンポーネント図 | ○ | |
合成構造図(コンポジット構造図) | ○ | |
配置図 | ○ | |
ステートマシン図 | ○ | |
アクティビティ図 | ○ | |
シーケンス図 | ○ | |
コミュニケーション図 | ○ | |
タイミング図 | × | |
相互作用概要図 | × | |
ユースケース図 | ○ | |
相互作用概念図とタイミング図には対応していないが、通常の開発に必要十分な表記法に対応している。また、UML以外のダイヤグラムが充実している点も特徴の1つだ。
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