今回の新版ではアーキテクチャ分析機能が強化され、UMLやSysMLモデルにも対応した。また、フローティングライセンスでの提供など、製品ラインアップが拡充された。
テクマトリックスは3月17日、米Lattixが開発したソフトウェアアーキテクチャ分析ツール「Lattix 4.8」日本語版の販売を開始した。同社が国内総販売代理店として、日本国内での販売やマーケティング活動、製品の日本語化やユーザーサポートなどを行う。
Lattixは、DSM(Dependency Structure Matrix)手法によって、ソフトウェアのアーキテクチャの解析や可視化、分析などを行うツール。DSMとは、タスク間の情報の流れや依存関係を表形式で表現するプロセス分析手法のこと。
LattixではJavaや.NET、C/C++で開発されたソフトウェア、OracleやSQL Serverなどのデータベース、UMLやSysMLといったモデルデータなどの構成要素(サブシステムやモジュール、ファイル、関数など)の依存関係とアーキテクチャを表形式で可視化する。また、影響度分析やメトリクス分析といったアーキテクチャの視点からソフトウェアの品質向上を支援する機能を備えている。
同社では、コンポーネントの共通化や部品化によるアーキテクチャの再構築・最適化、リファクタリングにLattixを活用することで、ソフトウェアの品質や安定性、保守性、性能などを向上させ、設計変更によるトラブルや設計意図のコミュニケーション不足が原因で発生する無駄な作業など「ソフトウェアの品質と開発工数に影響を与える問題の発生を防止する」としている。
今回の新版の特徴は、以下の通り。
今回の新版から、UMLとSysMLのモデルデータが分析対象として追加された。これにより、モデル図だけでは見えなかった構造上の問題点を設計フェーズから確認することができるようになった。また、リポートの自動アップデート、自動出力、差分情報の自動取得などにも対応した。
さらに、プログラム階層構造の現状を表示するためのパーティショニングアルゴリズムが3種類から6種類に拡張され、より多様な分析を行えるようになった。依存関係フィルタ機能やソースファイル連携機能なども強化されたほか、循環リポート、未使用要素リポート機能も追加された。
Lattixには「Professional Edition」と「Advanced Edition」の2つのエディションが用意された。販売価格には、初年度の保守サービス費用が含まれる。また、Advanced Editionには、Professional Editionの機能とコマンドラインでLattixを使用するためのモジュールが含まれている。
エディション | 販売価格(いずれも税別) |
---|---|
Lattix Professional Edition 年間ライセンス(ノードロック) | 59万8000円 |
Lattix Professional Edition 年間ライセンス(フローティング) | 150万円/ユーザー |
Lattix Professional Edition(ノードロック) | 個別見積もり |
Lattix Professional Edition(フローティング) | 個別見積もり |
Lattix Advanced Edition (ノードロック) | 個別見積もり |
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