AI需要が招くストレージ再編

HAMR移行で「HDD=安い」神話が揺らぐ? ニアラインSSDはどこまで攻め込むか

AI活用の進展に伴って、企業はストレージ設計の見直しを迫られている。AI関連の処理では、小さなファイルへのランダムアクセスやモデルへの高速アクセスが必要で、従来のHDDでは処理性能の限界が指摘されているからだ。

 AI(人工知能)技術を活用したサービスが次々に登場する中で、AIモデルの推論処理を支えるストレージには「リアルタイム性」と「大規模データの高速処理」が強く求められている。小さなファイルを頻繁にランダム読み取りし、AIモデルのパラメーターに素早くアクセスするAI推論ワークロードでは、IOPS(1秒当たりの入出力回数)やレイテンシ(遅延)がボトルネックになりやすい。

 こうした背景から、大規模データセンターでは「どこまでHDDで粘るか」「どこからSSDに切り替えるか」という議論が避けられなくなっている。単純な容量単価だけではなく、電力や冷却、ラックスペース、障害対応といった運用コストまでを含めて、総保有コスト(TCO)で比較し直す必要が出てきているからだ。

HAMR移行で揺らぐ「HDD=安い」の前提

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