「仕事中毒」の実態【後編】

「深夜も働く真面目な部下」がむしろ企業のお荷物になる理由 ワーカホリックの正体

セキュリティインシデントの約半数は「疲労」が原因だという調査結果がある。「ワーカホリック」を放置することが企業に与えるリスクにはどのようなものがあるのか。

 「深夜のシステムトラブルに即座に対応する」「休日返上で業務をこなす」――。こうした企業に対する献身的な行動が美徳とされ、「頼れる従業員」の条件として称賛されてきた時代もあった。

 しかし、その評価軸は誤っている可能性がある。オランダの研究者トゥーン・タリス氏らが2024年に公開した論文『Workaholism:Taking Stock and Looking Forward』(注1)は、「ワーカホリック」になるほど働き続けても成果が出にくくなるだけでなく、企業経営に不利益をもたらす可能性があることを示唆している。本稿は、タリス氏らの論点を踏まえ、ワーカホリックな従業員が起こし得るセキュリティ上のリスク、企業が取るべき対策を紹介する。

疲弊した脳が招くセキュリティの危機

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