無限労働日の功罪【前編】

「22時のメール連絡」が常態化? いつまでも働ける「無限労働日」の代償

平均的な勤務時間は「午前9時~午後5時」の枠にとらわれなくなり、早朝から深夜まで働く「無限労働日」とも呼ぶべき状況が広がりつつある。柔軟な働き方の表れとする見方もあるが、危険性もある。

 従業員がオフィスでも自宅でもメールやチャットを通じて絶え間なく連絡が取れるようになったことで、平均的な勤務時間はもはや「午前9時~午後5時まで」という枠にとらわれなくなった。従業員はますます早く仕事を始め、通常よりも遅く仕事を終えるようになり、「無限労働日」とも呼ぶべき状態に陥っている。

 Microsoftは2025年6月、従業員が従来の勤務時間の枠を超えて業務に取り組んでいることを示すデータを発表した。それによると、午前6時にオンラインになっている人の40%がメールをチェックしている。午後8時以降の会議件数は前年比で16%増加した。さらに午後10時までにオンラインになった従業員の29%が受信トレイを再び閲覧し、勤務時間外に平均50件以上のメッセージを送受信している。

 こうした変化によって「トリプルピークデー」と呼ばれる日が増えた。「トリプルピーク」とは、業務の生産性が高まるピークが昼食前、昼食後、そして夕方に発生することを意味する。「夕方」という時間帯が新たにピークに加わったことで、ワークライフバランスに関する疑問が生じている。どのような危険性があるのか。

いつまでも働ける「無限労働日」の危険性とは?

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