企業に迫る「保険ゼロ」前提の意思決定

サイバー攻撃の保険金下りないかも 国家支援攻撃に備えて情シスが取るべき対策は

サイバー攻撃の主体が国家へと拡大する中、サイバー保険の適用範囲も変化しつつある。企業が保険に依存しないリスク管理と体制作りを推進するには。

 サイバー攻撃の前提が変わっている。従来は金銭目的の犯罪が中心だったが、現在は国家やその支援を受けた攻撃は増加傾向だ。医療機器企業が攻撃を受け、79カ国の拠点が停止した事例もある。

 ここで問題になるのがサイバー保険の適用範囲だ。国家が関与していると判断された場合、「戦争免責条項」によって補償対象外となる可能性がある。従来の保険はランサムウェアなど犯罪を前提に設計されており、国家主体の攻撃は想定外だ。

 さらに厄介なのは、攻撃が発生した時点では、攻撃主体を適切に判断することはできない。復旧費用の投入や業務停止判断は即時に求められる一方で、攻撃の主体や保険適用の可否は後からしか分からない。情シスは「保険金が支払われる前提で動くのか」「保険金が出ないという最悪の事態を想定して動くのか」を速やかに決断する必要がある。

保険の適用外? 国家支援型攻撃にどう備える?

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