性能低下は「妥協」ではない

「費用か速度か」の二者択一を終わらせる ネットワーク運用の“正解”

ネットワーク運用における通信の安定性と費用削減は、本当に両立不可能なのか。「将来への備え」と位置付けた過剰な設備が、経営の足かせになっている。データの裏付けに基づくネットワーク運用の新常識を解説する。

 企業ネットワークは事業を支える命綱だが、その維持にかかる費用が経営を圧迫しているのも事実だ。ライセンス料や保守費用に加え、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)技術の活用に伴う爆発的なデータの増加によって、ネットワーク予算はますます増大している。

 ネットワークはあらゆるITサービスを底辺で支える「縁の下の力持ち」であり、普段はその存在が意識されることはまれだ。そのため、性能向上や効率化への投資判断が後回しにされがちだ。その結果、非効率な構成や古い契約が放置され、気付いたときには経営を圧迫する深刻な重荷へと変貌している。

 ただし支出の抑制は、応答速度や安定性といった通信品質の低下を意味するものではない。これまでの「将来への備え」と称した過剰な設備投資を見直し、データに基づいた運用へと移行すれば、「費用か速度か」という二者択一を終わらせることは可能だ。

無駄なネットワーク費用を生む3大要因

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