“デプロイ頻度”だけでは不十分

そのDevOps指標で大丈夫? 本当に成果を出す「正しいKPI」の選び方

開発現場から寄せられる膨大なデータにおぼれ、本来の目的を見失うことは、ITリーダーにはあってはならない事態だ。エンジニアの努力を「企業の利益」に変換するために、真に追跡すべき指標とは。

 変化の激しい今日のデジタル分野において、ITリーダーがDevOps(開発と運用の融合)の取り組みを可視化することは、単なる「プラスアルファの要素」ではない。技術的な施策をビジネス成果に直結させるために、もはや避けては通れない必須条件だ。システムが稼働しているかどうかを示すレポートや、開発の勢いを示すベロシティーチャート(作業進展のグラフ)を確認するだけでは、真のパフォーマンスは測れない。DevOpsの活動がいかに価値を生み出しているかを理解するには、技術的な提供能力と、それが戦略に与える影響の両面を見通す深い洞察が必要だ。

 本稿は、DevOpsの現状把握における死角を解消し、具体的なアクションにつながる成果主導型のKPI(重要業績評価指標)を提案する。生のデータを羅列してITリーダーを混乱させるのではなく、状況を整理し、判断の指針になり、改善を促す指標を厳選した。デリバリーの加速、信頼性の維持、目に見えるビジネス価値の創出を実現するための、指標の選び方と活用の枠組みを解説する。

DevOps運用の測定を阻む壁

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