「NetOps」にまつわる疑問【後編】
「NetOps」で設定してはいけないKPI、設定すべきKPIとは
「DevOps」の考え方をネットワーク運用にも取り入れるのが「NetOps」だ。どのような点を重視してNetOpsを実践すればいいのだろうか。
前編の「『NetOps』とは何か? DevOps時代のネットワーク運用方法」では「NetOps」の概要や、それに基づく取り組みを進めることで得られる利点を説明した。NetOpsとは、開発チームとITインフラの運用チームが共に行動することで開発の速度や正確性を高める「DevOps」の手法を、ネットワーク運用に取り入れる概念だ。後編では、NetOpsに基づく取り組みをする際にどのようなポイントを重視すべきなのか、今後はデータセンターの中でネットワーク運用がどのように変わるのか、といった点を解説する。
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NetOpsとDevOpsの連携
NetOpsはDevOpsの影響を大きく受けている。これら2つの関係性はそれだけにはとどまらない。この2つの手法を組み合わせることで、これまでのネットワークが抱えていた問題に対処可能になる。そのためにはNetOpsチームとDevOpsチームが連携するツールを用意することが必要だ。「ツールを共有することで、ITシステムの運用全般にメリットをもたらし、結果的に全体を強化できる」。そう語るのは、調査会社Nemertes Researchで最高情報責任者(CIO)とプリンシパルアナリストを務めるジョン・バーク氏だ。DevOpsの手法を取り入れている環境があれば、NetOpsチームはより効率的に課題に取り組むことができるという。
ネットワークの運用チームが、DevOpsの考え方を採用してNetOpsを取り入れれば、DevOpsチームと同じようなメリットを享受できる。「DevOpsは変更管理の簡略化に役立つ」とバーク氏は言う。NetOpsチームは変更管理を簡略化することで、ネットワーク運用の自動化に一歩近づくことができる。ただしネットワークチームの中には、自動化がネットワークに与える影響に対して、依然として慎重な姿勢を取る担当者が少なくない。この傾向はNetOpsの普及を鈍化させる懸念材料になる。
NetOpsで設定すべきKPI
これまでネットワークの運用チームは、ネットワークインフラの稼働時間と安定性に基づいたKPI(主要業績評価指標)を設定することが少なくなかった。こうした従来のKPIは、迅速さが必要なDevOpsのプロジェクトの行く手を阻むことがあった。NetOpsを取り入れた新しいネットワークは、従来のこうしたKPIによる制約を乗り越える必要がある。
NetOpsのKPIとして設定されるのは、下記のような項目だ。
- ビジネスへの影響度
- ビジネスにおける重要度の高いアプリケーションの提供
- 自動化の導入
- NetOpsチームとDevOpsチームの連携
各KPIを見る上で重要なのは、「なぜ重視するのか」がベースになっている点だ。例えば、ネットワークチームはネットワークインフラの稼働時間ではなく、採用する新しいテクノロジーや仕組みが、なぜ、どのようにしてネットワークにメリットをもたらすのかを重視することになる。
ポッドはNetOpsにどう影響するか
ネットワークチームは、さまざまな手法を多角的に取り入れることで、NetOpsへの移行を実現できる。その一つとして、データセンターのネットワークをひとまとまりの要素として扱うのではなく、個別のポッド(データセンターのコンポーネントをモジュール化した単位)として設計し、運用する方法がある。これはデータセンターの最適化につながる。ポッドは複数のネットワークスイッチを含んでいて、その数がたった2つという小規模の場合も少なくない。
ポッドを利用することで、革新的なデータセンターが実現する。システム全体を入れ替える必要がなく、必要に応じて段階的にアップグレードできるためだ。ポッドであれば特定のゾーンに限定して変更を加えることができる。ポッドは単体またはグループ単位で継続的に改善される。自動化や仮想化といったDevOpsの手法をより適切に取り入れるためにも、こうしたポッドの特性を生かせるだろう。
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「NetOps」にまつわる疑問
開発チームと運用チームが行動を共にすることで開発期間の短縮を目指す「DevOps」。その原則や行動様式をネットワークに取り入れるのが「NetOps」だ。具体的に、NetOpsとはどのようなものなのか解説する。
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