「NetOps」とは何であり、ネットワーク運用にどのような影響をもたらすのか。NetOpsを理解する上での基本と要点をかいつまんで説明する。
英語には、1つの単語で複数の意味を持つ多義語がある。例えば「Book」「Play」「Man」などが多義語に当たる。同様にITインフラの世界で使用される「NetOps」も多義語だ。NetOpsは多義語であるだけではなく「NetOps 2.0」「Super-NetOps」「DevNetOps」「NetDevOps」といった派生語も生まれている。
NetOpsとは何だろうか。この用語は2つの側面で捉えることができる。1つ目はネットワーク運用(Network Operations)の略語として使われる場合。2つ目は「DevOps」とネットワーク運用との関係性の中で捉える場合だ。DevOpsはアプリケーションの開発チームとITシステムの運用チームが行動を共にし、開発の速度や正確性を高めることを目指す概念を意味する。
DevOpsの手法をネットワーク運用に取り入れるNetOpsが目指すのは、下記のような点だ。
本稿ではネットワーク専門家によるアドバイスを取り入れつつNetOpsについて解説する。NetOpsの考え方になじみがない初級者だけでなく、ネットワーク分野で経験豊富な担当者がさらに理解を深める上でも役に立つだろう。
「NetOpsとは何か」「NetOpsのメリットは何か」「NetOpsは企業のネットワークにどのような変化をもたらすのか」をはじめとした、よくあるNetOpsに関する疑問を深く掘り下げる。
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