ただのチャットツールで終わらせない
「UCツール」の本当の使いどころは“オフィス回帰”だと言える3つの理由
テレワークに欠かせない存在であるUCツールは、業員をオフィスに呼び戻し、共同作業を活性化させることでも力を発揮する。従業員の出社を促すために、UCツールがどのように役立つのかを3つの視点で解説する。
全ての企業が、テレワークだけで事業を運営できるわけではない。テレワークとオフィスワークの適切なバランスを模索する中で、それらの2つの働き方を組み合わせる「ハイブリッドワーク」が現実的な選択肢になっている。とはいえ、テレワークの快適さに慣れた従業員に、たとえ週に2、3日であっても、出社を促すことは容易ではない。
経営層は、従業員をオフィスに呼び戻すためのさまざまなアプローチを検討している。その一つが、チャットやWeb会議などのコラボレーション機能を集約した「ユニファイドコミュニケーション(UC)ツール」だ。UCツールによってオフィスでの共同作業が効果的になれば、従業員が出社することに意義を感じるようになる可能性がある。
UCツールがテレワークに欠かせないことは周知の事実だ。今、IT部門を統括する経営層に求められているのは、「オフィスでのコラボレーションを改善する」というUCツールの新たな可能性を見極めることだ。本稿は、オフィス回帰を推進するUCツールの役割を、3つの視点から考察する。
UCツールが「オフィス回帰」を促す3つの役割
役割1.オフィスでこそ真価を発揮する機能がある
UCツールが提供する機能は、基本的にはオフィスの中か外かで使い勝手は変わらない。そのため、UCツールを導入するだけでは、従業員をオフィスに呼び戻す決め手にはなりづらい。だがオフィスという物理的な空間は、直接的な対話や深い関与を通じて共同作業を活性化させる点において、他の場所にはない大きな利点を持っている。
企業は、高性能なオーディオビジュアル(AV)機器を備える会議室など、オフィス体験の魅力向上に投資してきた。このような個人の自宅では再現が難しい空間は、UCツールの多彩な機能を最大限に活用する絶好の場になる。チームメンバーが同じ空間に集まってUCツールの機能を利用すれば、個々のPCやスマートフォン越しでは得られない没入感が生まれ、互いのつながりをより強く感じられるようになる可能性がある。
ドキュメントのリアルタイム共同編集や、AI(人工知能)モデルを搭載したチャットbotとの対話を通じて、その場で新たなアイデアを生み出す活動を考えてみよう。UCツールは、従業員がどこにいてもこうした共同作業を可能にするが、オフィスでの体験はさらに充実したものになる。高性能なAV機器を利用できるだけではなく、同じ空間にいるチームメンバーの熱意や一体感を直接感じられるという利点があるからだ。
役割2.特別なイベントへの参加を促す
UCツールの中には、数百人規模の参加者とオンラインミーティングを開催できる機能を搭載するものがある。こうした機能を利用すれば、ウェビナーや全社配信といった一般的な使い方にとどまらず、部門の垣根を超えた大規模な共同作業も実現可能だ。
テレワーク中心の従業員にとって、同僚と直接顔を合わせる機会は限られている。だからこそ、普段の会議とは違う、より多くの従業員が参加する「特別感のある対面イベント」は、オフィスに足を運ぶための絶好の動機付けになり得る。
UCツールの大規模ミーティング機能は、新たな社内交流のきっかけを作るツールとして活用できる。「機会があればイベントに直接参加したい」という従業員の潜在的な気持ちに応えて大規模イベントを開催することは、従業員をオフィスに引き付けるための取り組みとして実践可能だ。
役割3.経営層との協業機会を創出する
オフィスワークがもたらすメリットの一つに、「経営層と直接協業する機会」がある。これはキャリア向上を目指す従業員にとっては価値あるものだ。上司と同じ空間にいることは、チームの一員として企業に貢献できる人材であることをアピールする機会になる。テレワークでもある程度の自己アピールは可能だが、職場で良好な人間関係を築くには、やはりオフィスが不可欠だ。
ITに詳しい従業員がオフィスにいれば、経営層にUCツールの高度な機能を使ってもらうことで、全社に共同作業を促し、生産性を高めるきっかけを作れる可能性がある。IT部門にとって、経営層のITリテラシー向上を支援することは重要だ。経営層にとっても、自らがUCツールを使いこなせるようになることは、テレワーカーに対してリーダシップを示して企業の一体感を高めると同時に、オフィスでの共同作業をより円滑に進めることにもつながる。
UCツールは、社内のコミュニケーションやキャリア形成を活性化させる取り組みを通じて、オフィス回帰を後押しする。経営層と直接交流することで、従業員はキャリア形成のヒントを得たり、将来のリーダーになるための成長機会を見いだしたりできる。経営層と対面で、直接関わりを持つこと自体が、従業員の出社の動機になり得る。在宅か出社かといった勤務場所、一般職か経営層といった立場を問わず、あらゆる従業員のための共通ツールとして、UCツールは企業のオフィス回帰戦略を陰で支える存在になる。
TechTarget.AIとは
TechTarget.AI編集部は生成AIなどのサービスを利用し、米国Informa TechTargetの記事を翻訳して国内向けにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
TechTarget.AI
TechTarget.AI編集部は生成AIなどのサービスを利用し、米国TechTargetの記事を翻訳して国内向けにお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[LRM株式会社] 「標的型攻撃メール」事例・サンプル集 -
製品資料
[LRM株式会社] セキュリティ教育はなぜ「年間計画」を立てる必要があるのか? -
製品資料
[LRM株式会社] セキュリティの重要性が伝わらない…… 効果がない社員教育から脱却する方法 -
製品資料
[LRM株式会社] 「標的型攻撃メール訓練」導入ガイド 社員の意識を確実に高める仕組みの作り方 -
事例
[株式会社マクニカ] アイカ工業に学ぶ脆弱性対策 情シスが把握できずにいたアセットも正確に把握
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
2
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
3
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
4
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
5
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
6
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
7
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
8
エンジニアが選考を辞退する本当の理由 7割が隠す“面接の違和感”とは
-
9
「Windows派」「Linux派」を分ける決定的な違い
-
10
「技術屋」で終わらないために 情シスが今取るべき認定資格5選
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー