VMwareの「囲い込み戦略」に対抗

NutanixがNetAppやDellと驚きの提携 「脱VMware」の現実解は?

ストレージ市場で激しく競い合ってきたNetAppとNutanixが手を組んだ。HCIの先駆者が、ライバルとの連携を選んだ理由は、仮想化分野でVMwareやRed Hatに並ぶ存在を目指そうとする意図があるという。

 Nutanixは2026年4月、ストレージの選択肢を広げるため、新たなシステムとパートナーシップを発表した。具体的には、NetAppとの新規提携、Cisco SystemsやDell Technologies、Everpure(旧Pure Storage)、Lenovoとの関係強化を打ち出している。物理サーバでコンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」を稼働させる「Nutanix Kubernetes Platform Metal」(NKP Metal)の提供も開始した。

 これらの動きの背景には、Nutanix製品で外部ベンダーのストレージ製品を利用可能にすることによって、企業の開発の自由度を高め、特定のベンダーに縛られない体制を整えようとする同社の明確な戦略がある。

 「これによって、Nutanixの技術でシステム運用を統一しつつ、ストレージは好みのものを使うという選択ができるようになる」。ITアナリスト企業HyperFRAME ResearchでCEO兼主席アナリストを務めるスティーブン・ディケンズ氏は、このように評価する。

 以前のNutanixは、ストレージを自社のHCI(ハイパーコンバージドインフラ)製品に組み込む、従来のHCIアプローチを戦略の主軸に据えていた。今回の新戦略によって、企業は既存のシステム構成を維持したまま、同社製品を導入しやすくなる。

 Nutanixの製品およびマーケティング担当シニアバイスプレジデントであるリー・キャズウェル氏は次のように述べる。「場所を問わず稼働するあらゆる業務を広くカバーできるよう、システムの適用領域は拡大している。われわれはHCIという枠組みを超え、ストレージ分野にもこれまでと同じ運用モデルや使いやすさ、選択肢を提供する」

ライバルとも連携を強化

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