CISOの過半数が支払いを検討

FBIが猛反対でも…… サイバー攻撃者に「身代金」を支払わざるを得ない残酷な現実

学習管理システム「Canvas」がサイバー攻撃を受け、膨大な個人情報が流出した。被害企業はデータの回収と引き換えに攻撃者との取引に踏み切ったが、この決断を巡って議論が再燃している。犯罪者への支払いの是非は。

 教育ソフトウェアベンダーのInstructureは、同社の学習管理システム(LMS)「Canvas」が大規模なランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃を受けたことを受け、盗まれたデータを回収するために攻撃者と取引が成立したと発表した。同社は取引の具体的な条件を明らかにしていないが、専門家は巨額の身代金が支払われた可能性が高いと指摘している。

 この決断が、事態を収拾するためにサイバー攻撃者に金銭を支払うべきかどうかという議論を再び燃え上がらせている。FBI(米国連邦捜査局)は攻撃者への支払いを強く制止している。一方で、セキュリティベンダーAbsolute Securityが2025年11月に実施した750人のCISO(最高情報セキュリティ責任者)に対する調査によると、回答者の半数を超える58%が支払いに前向きだという。

 法や倫理を無視してでも、なぜ被害者は身代金を支払わざるを得ないのか。そこには、支払った組織の8割以上が再び被害に遭うという「身代金ビジネスの闇」と、米国企業が直面する巨額の法的ペナルティーという二重のリスクが潜んでいる。あらゆる企業が直面する可能性がある、「身代金を支払うべきかどうか」という究極の選択の裏側に迫る。

データと顧客を守るための身代金支払い

印刷する
SNSでシェア

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー