基本の対策さえ過半数割れ

金銭要求の7割は事後判断 Gartnerが警告する日本企業のランサムウェア対策不足

高度化するランサムウェア攻撃に対し、国内企業の深刻な実態が明らかになった。身代金支払いに関する明確な規定を持つ企業は3割未満で、大半が極限状態での判断を強いられている。なぜ事前の備えが遅れているのか。

 Gartnerは2026年2月、日本国内の従業員数500人以上の企業に所属するITおよびセキュリティリーダー400人を対象に、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)対策に関する調査を実施した。

 最も導入が進む「バックアップからの復旧」でも、準備している企業は42.7%にとどまる。次いで「ランサムウェア感染時の対処のマニュアル化」が40.3%と、基本的な対策でさえ過半数に達していない。

 さらに深刻な課題として、外部機関との連携や、身代金を要求された際の対応方針が未整備な点が挙げられる。本稿では、調査データから読み解く企業が陥りがちな判断のわなと、有事に備えて構築すべき体制を深掘りする。

有事の対処プロセスにおける「準備不足」

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