10億人のファンをどう満足させる?

NBAストリーミングの“ネタバレ”問題 AWSとタッグで挑む「遅延」との戦い

NBAはAWSと提携し、AI技術を活用したデータ分析システムを構築した。新指標「Gravity」を導入するなど、10億人のファンそれぞれに合わせた視聴体験を提供する。配信を支えるインフラと技術を紹介する。

 スポーツ中継において、視聴者の知識レベルや言語、使用するデバイスの多様化が課題になっている。北米プロバスケットボールリーグのNBA(National Basketball Association)はこうした課題を解決する手段として、クラウドサービスベンダーAmazon Web Services(AWS)社を技術パートナーに選定し、新たなパートナーシップを発表した。

 NBAは世界に10億人規模のファンを持つ巨大なスポーツ組織だ。しかし、戦術が高度化し展開が速い現代のバスケットボールにおいて、選手の細かな動きやプレーの意図を全ての視聴者に直感的に伝えることは容易ではない。

 そこでNBAは、AWSで構築したインフラに膨大な試合データを集約し、機械学習などのAI技術を用いた分析システムを構築した。これによって、複雑な戦術データを可視化し、ファンの理解度に応じた体験の提供が可能になった。

 次世代のスポーツ配信は、データを“物語”に変えることで新たな価値を生み出す。AI技術はどのような分析指標をもたらし、ストリーミング配信特有の遅延課題をどう解決したのか。

データを物語に変える新指標「Gravity」

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