「入力したのに見られない」現場の反発を突破

10年かけてBIを再構築したアマノの一手 「権限がない」「予算がない」でもDXは動かせる

ベンダーの質、予算不足、対立ツール――。アマノは、SFAやERPのデータ活用を目的に導入したBIツールが十分に機能しない状況から、約10年かけて分析基盤を再構築した。具体的に何をしたのか、担当者に聞いた。

 「入力しろと言われてこれだけ入力したのに、全然見られないじゃないか」

 勤怠管理システム、駐車場システム、業務用ロボット掃除機などを手掛けるアマノは、営業支援システム(SFA)やERPに蓄積したデータを活用するため、全社で初めてBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを導入した。狙いは、「Microsoft Excel」(以下、Excel)による集計作業を減らし、必要な数字をすぐに確認できる環境をつくることだった。

小俣氏 アマノの小俣 智夫氏

 ところが、導入したBIツールは思うように機能せず、本社の企画部門や営業現場から不満が噴き出した。しかも問題はBIだけにとどまらず、並行して進めていたSFAの移行にも影響を及ぼした。

 会社として初めてのBIツール導入は、なぜ行き詰まったのか。プロジェクトに携わったアマノの小俣智夫氏(営業戦略企画課 部長)は、既存ツールの改善を待つのではなく、別の一手を選んだ。予算や権限に制約がある中、小俣氏はどうプロジェクトを立て直したのか。

約10年かかった分析基盤構築、最初にぶつかった問題は

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