年度始まりの「1週間張り付き状態」から脱却

人事起点でID発行から削除までを自動化 MIRARTHの「ゴーストID」対策

クラウドサービスの拡大でID管理がサイロ化し、退職者の「ゴーストID」放置がリスクを招いている。手作業の運用限界とシステム連携の壁をどう乗り越えるか。MIRARTHホールディングスの事例から解決の糸口を探る。

 クラウドサービスの導入が進むにつれて、情報システム部門を悩ませるのが「ID管理のサイロ化」だ。各システムでの手作業によるアカウントの発行、権限変更、削除は、人事異動や組織改編の時期に多大な手間を強いる。

 退職者や契約終了者のアカウントが利用可能な状態のまま放置される「ゴーストID」も深刻だ。不要なアクセス権が残存することは、情報漏えいや不正アクセスの温床になり、企業のセキュリティガバナンスを揺るがすリスクをはらむ。

 不動産事業を中核とするMIRARTHホールディングスも、こうしたID管理の課題に直面していた。同社はグループ会社のバックオフィス機能を一体化し、ITインフラの整備を進めていた。クラウドサービスの利用が拡大したことで、ID情報を個別のシステムで管理する状況に陥っていたという。正社員だけではなく派遣社員や業務委託などの多様な雇用形態が存在し、兼務や出向も絡み合うため、手作業でのアカウント運用には膨大な工数を要していた。過去に利用していたID管理製品は、源泉となるシステムと連携できず、抜本的な改善には至らなかった。

ID一元化を阻んだ“想定外の壁”とは

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