膨大な映像資産を生かすインフラ構成

フジテレビ、40年分の映像資産基盤をOCIへ 転送費を抑えるマルチクラウド設計

マルチクラウド運用で見落としがちなのが、クラウド間の「ネットワーク転送費用」の肥大化だ。約40年分の映像素材を持つフジテレビは、この問題を「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)でどう解消したのか。

 テレビ放送を中核に、多様な映像コンテンツを企画・制作してきたフジテレビジョン。同社では番組制作だけではなく、動画配信やIP(知的財産)活用、二次利用など、コンテンツの活用機会が急速に広がっている。こうした中、約40年分にも及ぶ番組素材とメタデータを管理する総合コンテンツ管理システムで、膨大な映像素材から必要なコンテンツを素早く見つけ出し、安全かつ適切に再利用できる体制の整備が重要視されていた。

 将来的に「Gemini」などのAIツールを活用した映像解析やメタデータ生成を見据えた場合、要件に応じて各ワークロードを最適な場所に配置するマルチクラウドが求められる。しかし、大容量の映像データを複数のクラウドサービスで連携させるアーキテクチャには、インフラ運用上の大きな落とし穴が存在した。特にクラウド間のデータ転送費用をいかに抑えるかは、中長期的なインフラ費用を最適化する上で重要な選定基準だ。

 そこでフジテレビジョンが目を付けたのが、Oracleのクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)だった。

膨大な映像データが引き起こす「クラウド間転送費用」の肥大化

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