帳票システムの分離によるアーキテクチャ戦略

ServiceNowの“個別開発”の落とし穴 農林中金が帳票問題を解決した方法

クラウドシステムの適用領域が広がるにつれて、日本特有の複雑な帳票要件が壁になる。農林中央金庫は、「ServiceNow」で帳票ごとの個別開発を避け、将来的な保守の手間を増大させないアーキテクチャをどう実現したのか。

 農林中央金庫は、業務効率化や業務の堅確性を高めるためにITサービス管理ツール「ServiceNow」を中心としたデジタル化を推進している。社内のワークフローシステムを刷新して、グループ全体で約7000人が利用する全社システムへと成長を遂げた。

 しかし、ServiceNowの適用範囲が金融機関特有の業務へと広がるにつれて、帳票出力の課題が浮上した。受発注購買業務などの業務において、押印や可変長の住所を所定の位置に正確に配置するといった複雑な要件が求められたのだ。これらをServiceNowで帳票ごとに個別開発やカスタマイズをすれば、初期開発の負担だけではなく、業務変更のたびに改修が必要になって、将来的な保守運用の手間が大きく跳ね上がる懸念があった。

 こうした保守運用の落とし穴を回避するため、農林中央金庫はServiceNowでの個別開発を避け、ServiceNowと帳票出力の仕組みを切り分ける方針を採用した。

ServiceNowの改修を最小限に抑える「切り離し戦略」とは

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