見えない実際原価、遅れる月次集計

壊れていない基幹システムをなぜ「SAP」へ? 創業80年メーカーの決断

長年稼働する独自システムは、正確な原価把握を阻み、経営判断を遅らせる要因になる。事業拡大に伴うデータ分断のリスクを避けるため、三和ニードル・ベアリングがクラウド型ERP導入に踏み切った経緯とは。

 事業規模の拡大に社内システムの機能拡充が追い付かなくなれば、運用の負担や経営判断への支障が生じる。創業80年を迎える精密部品メーカーの三和ニードル・ベアリングは、事業の拡大に伴い、既存システムの限界に直面していた。

 三和ニードル・ベアリングは30年以上にわたって、独自開発した基幹システムを運用してきた。一方で生産計画や原価計算などの領域はシステム化されておらず、個別の処理に依存せざるを得なかった。その結果、見積時点の原価は算出できても「いくらかかったのか」という実際原価を正確に把握できず、月次の経営データの集計に時間を要していた。

 このようなブラックボックス化した業務プロセスは、現場の非効率にとどまらず、経営判断の遅延という重大なリスクを招く。そこで三和ニードル・ベアリングは、単なる老朽化への対処ではなく、EV(電気自動車)やヘルスケアなど成長分野へのグローバルな事業拡大を見据えて、経営判断を支えるデータ基盤への刷新を決断した。国内外のERPベンダー5社の製品を比較検討した末に選んだのは「SAP Cloud ERP」の採用と、業務を標準に合わせる「Fit to Standard」のアプローチだった。

「個別対処」「属人管理」からの脱却

印刷する
SNSでシェア

この記事の著者

関連記事

新着ホワイトペーパー PR

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

IT導入や運用管理に関する技術資料やレポートが閲覧でき、興味や必要性に合致した情報を、的確かつ迅速に入手できます

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー

TechTargetジャパンについて