ベルシステム24の業務効率化調査
管理職542人に聞いた AIやデジタル化でなくしたい主な事務作業第1位は?
ベルシステム24ホールディングスは、企業の業務効率化に関する調査結果を発表した。AIやデジタル化でなくしたい事務作業の第2位は、「紙の書類の印刷・押印・回覧・スキャン・郵送」だった。第1位は?
コンタクトセンター事業を展開するベルシステム24ホールディングスは、「AIやデジタル化で無くしたい事務作業」をテーマにしたアンケート調査の結果を公開した。
同調査は、2026年8月17日に公開された、従業員30人以上~5000人以上の企業に勤める管理職542人を対象に実施した「企業の業務効率化に関するアンケート調査」だ。人手不足や事務作業の負担、生成AIの導入状況、AI活用に向けた課題などを尋ねた。調査によると、AIやデジタル化でなくしたい事務作業に、従業員1人当たり1日平均約2時間を費やしていることが分かった。
なくしたい事務作業、第1位は?
人手不足について「強く感じている」と回答した割合は31.2%、「やや感じている」は47.4%だった。合計すると78.6%で、企業規模を問わず8割弱が人手不足を感じていることが分かった。
人手不足が続く中、従業員はどのような事務作業を負担に感じているのか。
「AIやデジタル化で無くしたい事務作業」を尋ねたところ、最も多かったのは「同じ内容の、紙、Excel、システムなどへの二重入力・転記」で35.8%だった。「紙の書類の印刷・押印・回覧・スキャン・郵送」が32.3%、「会議のための資料作成」が31.7%で続いた。
こうした「無くしたい事務作業」に費やす時間を尋ねた結果、「2時間~3時間未満」が29.6%で最多となり、「1時間~2時間未満」が28.3%だった。全回答を平均すると、従業員1人当たり1日約2時間を費やしているという。
そこで、業務効率化の手段として期待されるのが生成AIだ。生成AIを導入している割合は全体で33.7%だったが、企業規模によって差が見られた。
従業員30~99人の企業では17.2%だったのに対し、300~999人では33.0%、5000人以上では55.9%となった。企業規模が大きいほど、生成AIの導入が進んでいる傾向が見られた。
AI導入後に待つ「データ」と「属人化」の壁
ただし、生成AIを導入すれば、そのまま生産性向上につながるわけではないようだ。
調査では、生成AIで成果を出す上での課題を尋ねた。その結果、最も多かったのは「AIに読み込ませるデータの入力や整備(データ入力・整形・クレンジング・統合など)に手間がかかる」で37.7%だった。
次いで30.2%が、「業務が属人化しており、業務プロセスを標準化しなければ、AIを部署全体で有効に活用しきれない」と回答した。
つまり、AIツールそのものの機能だけでなく、AIに利用させるデータを整えたり、従業員ごとに異なる仕事の進め方を整理したりする「AI導入以前」の準備が、成果を左右していることになる。
では、業務プロセスの標準化はどの程度進んでいるのか。
ベルシステム24によると、「ほとんどの業務プロセスは標準化されており、業務の属人化はほとんどない」と「主要な業務プロセスは標準化されているが、一部の業務は属人化している」を合わせた割合は、全体で48.0%だった。
生成AIの導入率は大企業ほど高まる一方、業務プロセスの標準化は必ずしも同じようには進んでいない。AI活用を部署や全社に広げるには、ツール選定と並行して、二重入力や紙中心の処理を見直し、属人化した業務の手順やデータを整理する必要がありそうだ。
本稿は、ベルシステム24ホールディングスが2026年8月17日に公開したプレスリリースを基に作成しました。
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