Docker、Kubernetes、マイクロサービスをマスター
Dockerのスキル習得に欠かせない主要コンポーネントを解説
「Docker」と「Kubernetes」の導入が進むにつれて、企業ではコンテナのスキル需要が高まっている。本稿で紹介するトレーニングと認定資格を利用して、クラウドに関する履歴書項目を増やしてほしい。
とどまるところを知らないコンテナ市場の勢いによって、一部のクラウド専門家はスキルの見直しを迫られている。451 Researchのアナリストによると、2016年に7億6200万ドルだったアプリケーションコンテナの市場規模は、2020年には27億ドルに成長する見込みだという。年平均成長率は40%にも上る。
この成長に備えるべく、IT担当者には3つのテクノロジーについての知識を増強することをお勧めする。そのテクノロジーとは、「Docker」「Kubernetes」「マイクロサービス」だ。幸い、コンテナには各種トレーニングと認定資格の制度が用意されている。
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「Kubernetes」を解説
「マイクロサービス」を活用する
Docker
コンテナと聞くと、Dockerが連想されるといっても過言ではないだろう。Dockerは2013年3月に誕生したオープンソースのコンテナエコシステムだ。
Dockerのスキルを習得する方法は幾つかある。オンライントレーニング会社のEdurekaは、Dockerの主要コンポーネントを対象とした認定資格の制度を提供している。具体的には、「Docker Hub」「Docker Compose」「Docker Swarm」「Dockerfile」「Docker Engine」だ。
| コンポーネント | 説明 |
|---|---|
| Containerd | コンテナの全ライフサイクルを管理するLinuxとWindows用の主要コンテナランタイムデーモン |
| Swarmモード | ネットワークワークロードのスケジュールと分散を自動で行い、フェイルオーバーのためにシステムの冗長性を生み出すコンテナのクラスタリングとオーケストレーションツール |
| Docker Compose | 1つのコマンドで複数のコンテナアプリケーションサービスを初期化、終了、構成できるようにするツール。また、コンテナのステータスを確認、ログ出力をストリーミング、シングルインスタンスプロセスを実行することもできる |
| Docker Hub | オープンソースコミュニティーが使用、コラボレーション、トラブルシューティングするために無料でダウンロードできる事前構成されたコンテナイメージのリポジトリ |
| Docker Trusted Registry | Dockerイメージの保管と配布について制御と所有権を強化するDocker Hubの類似サービス |
| Docker Cloud | ユーザーのホストにイメージをデプロイするホスト型のレジストリサービス |
| Docker Datacenter | Swarmモード、Docker Engine、Universal Control Plane、Content Trust、Trusted Registryを集約した企業向けのコンテナ管理とセキュリティの機能 |
| Docker Engine | Dockerの全てのコンポーネント、サービス、ツールの実行基盤となるソフトウェアテクノロジー |
| Docker Content Trust | Dockerのリモートレジストリ所有者がユーザー署名とイメージタグを検証できるようにする整合性の検証ツール |
| Universal Control Plane | ユーザーのオンプレミスにある仮想クラウドにインストールされるクラスタ管理ユーザーインタフェース |
| Dockerfile | 「docker build」という1つのコマンドでコンテナイメージを作成するテンプレートスクリプト |
| Docker Machine | Docker Engineを使用してDockerのホストを作成および管理するツール |
Dockerのトレーニングコース
Dockerは、コンテナに関する各種トレーニングコースを用意している。「Docker Security」(Dockerのセキュリティ)コースは、開発者、運用担当者、DevOpsチーム、システムアーキテクトを対象としている。このコースでは、コンテナ化したワークロードのセキュリティを確保するベストプラクティスとDockerのセキュリティアドオンツールの機能を取り上げている。また、カーネルの名前空間、コントロールのグループ、ユーザー管理についても学習できる。
Linux Academyが提供する「Docker Deep Dive」(Docker徹底解剖)コースでは、Dockerのインストールや構成といったDockerの基礎だけでなく、統合などの高度な機能やタスクについても習得できる。
Kubernetes
コンテナを導入したら、企業ではコンテナを管理する必要が生じる。Kubernetesは、Googleが提供するオープンソースのコンテナクラスタ管理ツールだ。ホストクラスタでアプリケーションコンテナの導入、スケーリング、運用を自動化するプラットフォームを提供している。Docker同様、Kubernetesに関連するコンテナトレーニングも多数用意されている。
コンテナとクラウドコンピューティングを専門とするコンサルティング会社のContainer Solutionsは、「Kubernetes 101」(Kubernetesの基礎)というトレーニングコースを提供している。このコースの受講者は、プライベートクラウドアプリケーションとパブリッククラウドアプリケーションの管理にKubernetesをどう使用するかだけでなく、Kubernetesの基本的な技術概念と用語についても学習できる。この2日間のトレーニングでは、一般的なアプリケーションのライフサイクルも取り上げている。具体的には、Kubernetesを使用してアプリケーションを作成する、作成したアプリケーションをインターネットに接続する、アプリケーションのシステムリソースを管理する、アプリケーションを更新する、アプリケーションを削除するというサイクルだ。
ITトレーニングプロバイダーのLearning Tree Internationalは、「Introduction to Kubernetes」(Kubernetesの概要)という講座を開講している。この講座を受講すると、IT担当者は、リソースの割り当て、トラブルシューティング、複数ワークロードの負荷分散といったおなじみのシステム管理タスクにKubernetesを使用できるようになる。
Mirantisは、「Certified Kubernetes Administrator」の資格試験を実施している。このコンテナの認定資格を取得するには、Mirantisの「Kubernetes and Docker Bootcamp II」(KubernetesとDockerのブートキャンプII)コースの受講が条件となる。なお、このコースはハンズオンラボを特徴としている。
マイクロサービス
多くの企業は、大規模でモノリシックなソフトウェアプログラムを小さな単位に分解して、簡単に組み合わせて調和させられるようにしたいと考えている。コンテナと併用されることが多いマイクロサービスは、この目標を実現する最新のアプローチだ。
マイクロサービスでは、各モジュールが特定の設計目標をサポートする。例えばユーザー認証などだ。これらのモジュールは、明確に定義されたシンプルなAPIを使用して相互に通信する。
コンテナのトレーニングにマイクロサービスを盛り込むのは名案だ。Linux Academyが提供する無料のオンラインコース「Deploying Microservices with Puppet and Containers」(Puppetとコンテナを使用してマイクロサービスを導入する)は、IT担当者がマイクロサービスのアーキテクチャを導入する方法を理解するのに役立つだろう。このコースでは、「Puppet」「r10k」、Puppetの構成管理ツールである「Hiera」を使用してDockerのイメージを作成する方法を学習できる。
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