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「VPNって何?」を基礎から解説 仕組みからユースケースまで定番から応用までネットワークを学ぶ【第6回】

さまざまな種類のネットワークの特徴を理解することで、適切なネットワークの設計や構成につながる。「VPN」について基礎から理解を深めよう。

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 ネットワーク担当者はさまざまなネットワークの種類や技術を知ることで、適切に設計することができるようになる。近年ネットワークとセキュリティは切り離せなくなっており、ネットワークセキュリティの重要な要素である「VPN」(仮想プライベートネットワーク)について解説する。

VPNのメリットとユースケース

 VPNは通信する2つのデバイス間でトンネルと呼ばれる仮想の通信経路を構築する。トンネル内を通信するデータは暗号化されるため、外部からの盗聴や改ざんのリスクを抑えることができる。

 VPNを利用すると、WebサイトからはユーザーのIPアドレスがVPNサーバのIPアドレスに見えるため、VPNサーバが設置されている場所にいるように見える。

 VPNの主なメリットは以下の通りだ。

  • プライバシーと匿名性
    • ユーザーは契約しているインターネットサービスプロバイダー(ISP)から調査されることなくネットワーク上で閲覧できる。
  • セキュリティ強化
    • ユーザーはVPNにアクセスする前に本人であることを認証する必要がある。認証されていないユーザーのアクセスを阻止することで、企業は自社データを保護できる
  • 位置偽装
    • VPNに接続しているユーザーは、本人がオフィス内にいようと全く別の国にいようと、WebサイトやアプリケーションからはVPNサーバのIPアドレスしかわからないため、VPNサーバと同じ場所にいるように見える。この特徴を利用して、コンテンツへのアクセスを特定の国に限定しているサイトにアクセスできる

 VPNの主なユースケースは以下の通りだ。

  • プライベートブラウジング
    • VPN技術はユーザーがISPに監視されずにWebサイトを閲覧する目的で発展してきた側面がある
    • VPNはアクセスしたサイトやダウンロードしたデータをISPから隠しながら、ユーザーがネットワークを利用できるようにする
  • テレワーク
    • VPNは従業員が出先から、あるいは在宅勤務などのテレワーク時に社内のリソースにリモートアクセスするために利用されてきた
    • 従業員が利用するデバイスにVPN用のクライアントソフトウェアをインストールしておくことで、VPNサーバを経由して、オフィス内で働く従業員と同じように社内のファイルやリソースにアクセスできる

 次回はその他のネットワークについて紹介する。

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