XenServer Tips
完全仮想化のLinux VMを準仮想化対応に変更する
P2VやV2Vによって、XenServer上で稼働している完全仮想化のLinux VM を準仮想化に変更する方法を記載する。
物理マシンで稼働しているシステムをXenServerの仮想マシン(VM)へ移行するP2V(Physical to Virtual)や、VMwareなどで稼働しているVMのイメージをXenServerに移行するV2V(Virtual to Virtual)をした場合、完全仮想化のVMとして稼働する。だが、Xenに対応した準仮想化カーネルを構成することで性能がより向上する(参考:Linux物理マシンをXenServerにP2Vする方法)。
準仮想化への対応は、以下の手順で行う。「SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1」で実施した手順のため、他のディストリビューションを使用している場合は、本末の参考URLを参照してほしい。
準仮想化カーネルへの変更
1.karnel-xenと依存関係のあるパッケージのインストール
yumやYaSTを用いて、karnel-xenと依存関係のあるパッケージをインストールする。注意点としては、「xen」を選択してはいけない。xenを選択すると、ハイパーバイザーとしての「Xen (dom0)」がインストールされてしまう。
2.initrdの再構築
インストールが終わった後、以下のように入力してinitrdを再構築する。
# cd /boot
# mkinitrd --omit-scsi-modules --with=xennet --with=xenblk --preload=xenblk ¥
initrd-$(uname -r)xen-no-scsi.img $(uname -r)xen
3./boot/grub/menu.lstの修正
/boot/grub/menu.lstを開き修正する。修正点は以下である。
- 名前に「gz」が含まれているkernelエントリを削除する
- 最初のmoduleエントリをkernelに変更する
- 2番目のmoduleエントリをinitrdに変更する
- SUSEおよびDebianでは、「/dev/hd」や「/dev/sd」といった直接パスで表されたルートデバイスを参照しているエントリを、「/dev/xvd*」を参照するように変更する
- 参照されている「.img」を、手順4で作成した新しい「initrd.img」に変更する
- 「default=」行に指定されている番号を、編集後のxenカーネルエントリの番号に変更する
- (オプション)「hiddenmenu」行がある場合は、それらをコメントアウトする(元の状態に戻したいとき、起動時にカーネルを適宜選択できるようになる)
4./etc/fstabの変更
/etc/fstabを開き、「/dev/sdX」となっているエントリを「/dev/xvdX」に変更する。変更したらVMをシャットダウンする。
VMの起動設定の変更
XenServerのコンソールにアクセスし、以下の手順でVMを準仮想化として起動するように設定する。
1.VMのUUIDを取得する
# xe vm-list name-label=(VM名) params=uuid
2.完全仮想化での起動モードをクリアする
# xe vm-param-set uuid=(上記で取得したVM UUID) HVM-boot-policy=””
3.pygrubをブートローダーとして設定する
# xe vm-param-set uuid=(上記で取得したVM UUID) PV-bootloader=pygrub
4.表示関連の引数を設定する
起動した後、うまく使用できない場合は、「console=tty0」「console=hvc0」「console=hvc0 xencons=hvc」などを試す。
# xe vm-param-set uuid=(上記で取得したVM UUID) PV-args="console=tty0 xencons=tty"
5.仮想ディスクのインタフェースのUUIDを確認する
# xe vm-disk-list uuid=(上記で取得したVM UUID)
6.このディスクをブート可能に設定する
# xe vbd-param-set uuid=(上記で取得したVBDのUUID) bootable=true
7.仮想マシンを起動する
仮想マシンを起動できない場合は、XenCenterでログを確認する。よくある問題には以下のようなものがある。
- CDが接続されている場合は「Error from bootloader: too many bootable disks (2 disks)」というエラーが出る。XenCenterの該当VMの[ストレージ]タブからドライブをイジェクトしておく
- 起動するが、bootの途中で「/dev/xvda1」が見つからないエラーが起きる場合は、「/dev/xvdb」などで認識されている可能性がある。XenCenterの該当VMの[ストレージ]タブの[デバイスパス]という欄で、Linuxからどう認識されているかを確認する。「場所」が1の場合は、2個目のデバイスとして「/dev/xvdb」と認識されているので、[プロパティ]で0に変更すると「/dev/xvda」として認識される
- 起動はできるがコンソールにアクセスできない場合は、XenCenterを一度閉じて開くか、先ほどのconsoleパラメータを修正することで起動できることがある
- その他、ファイルの修正などを伴う場合は、XenCenterのコンソールで以下のコマンドを実行し、完全仮想化モードに戻すことでgrubなどのエントリを修正できる
# xe vm-param-set uuid=(上記で取得したVM UUID) HVM-boot-policy=”BIOS order”
XenServer Toolのインストール
準仮想化カーネルから仮想マシンを起動できたら、XenServer Toolsをインストールする(参考:準仮想化ドライバXenServer toolsのインストール方法)。
1.XenCenterで該当のVMに「xs-tools.iso」をアタッチする
2.アタッチされたCDをマウントした後、該当のディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行する
- ./install.sh
3.再起動を求められるので、再起動する
4.XenCenterで該当VMの「仮想化の状態」が「最適化済み」となっていればインストール成功
(参考)
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