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10年後にはベンダーロックインが復活? ガートナー調査で意外な回答
ガートナーが、ITリーダーが予測する10年後のIT部門についての調査結果を発表。9割近いITリーダーが「アウトソースとインソースの明確化が進む」と回答した。
ガートナー ジャパンは2014年6月5日、ITリーダーが予測する10年後のIT部門についての調査結果を発表した。調査は1000人以上の従業員を擁する企業のITリーダー124人を対象にWeb上で実施。10年後に予測される事柄について設問の中で具体例を挙げ、「強くそう思う」「そう思う」「そう思わない」「強くそう思わない」「分からない」の中から選択してもらう形で回答を得た(数字はそのうち「分からない」を除いたもの)。
その結果、「アウトソースとインソースの明確化が進む」に「そう思う」と回答した人が9割。「ベンダーへの依存度がより大きくなる」と回答した人が8割以上でこれに次いだ。一見すると、大半の企業が今後より多くのサービスや機能を外部委託しようと考えているようにも見えるが、ガートナーによれば、「実際には、アウトソースすべきサービス/機能と、インソースで実行すべきサービス/機能を明確に切り分け、自社で実行すべきものはインソースに戻すという策も含め、企業がビジネスを遂行する上で最も効率的かつ効果的なソーシング戦略を持ちたがっている表れともみられる」という。
また「ベンダーへの依存度がより大きくなる」と8割以上が回答している。この結果については、4番目に「そう思う」と答える人が多かった「インフラは主にクラウド・ベンダーに委託」という回答にも影響していると考えられるという。インフラストラクチャテクノロジーの知識においては、それらを設計開発したベンダーが優位にあるのは当然で、インフラはベンダーに任せて企業のビジネスをサポートするアプリケーション開発はできるだけ自社内で実行しようと考えている企業も少なくないというわけだ。
その他にも、3番目の「IT部門と利用部門を橋渡しする人材の登場」や5番目の「経営企画部門にIT部門が組み込まれる」では、IT部門という組織にメスを入れようとしている企業が多いことの表れだとガートナーは見ている。
今回の調査結果に関してガートナーのリサーチディレクター、片山博之氏は「ガートナーが直接接する多くのIT部門の方々も、既存の体制がベストとは考えておらず、IT部門の組織としての価値をどのように高めるべきか、試行錯誤しています。今回の回答結果はこれを裏付けるものでもあり、IT部門単独ではなく、経営企画部門/利用部門などの他部門、そして外部ITベンダーの3者がそれぞれの強みを生かしたエコシステムを活用することが、IT部門の価値を最大化する方法と考えています」と述べている。
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