Bluetoothがペアリングなしで乗っ取られる危険、「BlueBorne」からスマホをどう守るAndroid端末は特に注意を

Bluetoothデバイスに対してリモート接続を可能にする脆弱(ぜいじゃく)性「BlueBorne」とは何か。どのような対応が必要か、専門家が解説する。

2017年12月25日 05時00分 公開
[Matthew PascucciTechTarget]

関連キーワード

Bluetooth | IoT(Internet of Things) | 脆弱性


BlueBorne 「BlueBorne」について解説するArmisのWebサイト《クリックで拡大》

 幾つかのBluetoothの脆弱(ぜいじゃく)性がセキュリティ企業Armisの研究者により明らかになった。Armisの研究者はこれらの脆弱性を総称して「BlueBorne」と名付けた。BlueBorneという脆弱性はどの程度深刻なのだろうか。企業は自社のモバイルデバイスへのBluetoothアクセスを無効にすることを検討すべきだろうか。

 2017年11月、Armisの研究者は、対象となるユーザーに気付かれることなくデバイスにリモート接続することを可能にする、幾つかのBluetoothの脆弱性を発見した。

 AndroidやLinux、Windows、iOSデバイスにおいてこれらの脆弱性の報告が上がった。このエクスプロイト(脆弱性攻撃プログラム)に対する責任ある開示を通じて、これら全てのベンダーが「BlueBorneに対してパッチを作成するように」との連絡を受け、Armisと協力して対策を講じた。現在懸念されているのは、アップデートを有効に適用しない可能性のあるBluetoothデバイスが膨大にあることだ。この懸念は、Androidデバイスへのアップデートの提供を全ての製造業者に実施させる必要があることと合わせ、BlueBorneの脆弱性を修正する際に最も大きなハードルとなるだろう。

ITmedia マーケティング新着記事

news038.jpg

生活者の生成AI利用動向 10代後半はすでに5割近くが経験――リクルート調査
テキスト型生成AIサービスの利用経験者の割合は若い年代ほど高く、特に10代後半はすでに5...

news108.jpg

今度の「TikTok禁止」はこれまでとどう違う?
米国ではまたしてもTikTok禁止措置が議論されている。これまでは結局実現に至らなかった...