選択肢の多さがIT担当者を苦しめる
疲弊するIT担当者のためのERP選定に役立つユースケース10選(1/2 ページ)
ERP選定プロセスでまずしなければならないのは、ERPが本当に必要かどうかを判断することだ。そこで、組織にとって最も効果を発揮するERPを示すためにERPのユースケースを10件選んで紹介する。
データやシステムの多様化、部門間のコミュニケーションの欠如、非効率な運用、タイムラグといった問題が生じている企業は、ERPシステムの購入を検討する時期がきている。
こうした問題以外にも、ERP選定プロセスへの着手時に検討すべき要因がある。そこで、ERPソフトウェアが自社に正しく適合するかどうかを判断するのに役立つERPのユースケースを考えてみよう。
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クラウド、オンプレミスそれぞれのERP選定
ERPはSAPだけじゃない
ERPほどバリエーションに富んだ商用ソフトウェア分野はめったにない。ERPはビジネスの柔軟性を高める多くのオプションを用意している。だがその選択肢の多さが、ERPの選定プロセスを難しくしている。
非常に多くのERPシステムがあり、その種類もさまざまだ。そのため、オプションの調査に着手する前に、自社で利用している製品、IT部門と運用基盤、ビジネスの目標を認識することが最も重要になる。ここからは、ERPソフトウェアの選定する際に役立つERPの一般的なユースケースを10件紹介する。
クラウド型ERPを求める小規模企業
小規模企業の望みは、ビジネスプロセスの改善、複数のシステムを運用するコスト削減とデータ不整合の防止、経営効率の向上だ。
こうした企業は、クラウド型のERPを選んでいる。クラウド型のERPの場合は、新たな設備投資は必要ない。クラウドベンダーは、企業が月額のサブスクリプション形式で支払えるERPを用意している。
ニッチなERPを求める専門性の高い業界の企業
専門性の高い業界(食品や飲料の業界など)に属する企業は、ビジネスの特殊なニーズに対応するERPを求めている。
こうした企業は、所属業界に特化して設計されたERPを選んでいる。専門化されたERPは、システムをビジネス環境に適合させる時間を短縮する。また、運用面でのその業界向けベストプラクティスも提供する。
ERPの複数環境向けサポートを求める大規模企業
大規模企業によくあるERPユースケースの1つは、自社で運用する社内用オンプレミスERPシステムに、新たな海外支社や新たに買収した子会社を素早く統合することだ。
こうした企業が使用するのがERPの複数環境(two-tier)アプローチだ。この機能では、自社のオンプレミス環境の中でクラウド型ERPを利用する。自社のオンプレミス環境とクラウド環境でそれぞれERPを稼働させるわけだ。このやり方には、異なる国のリモートサイトや新規ビジネス向けにローカリゼーション(地域の言語に合わせる)機能を有するERPが選択される。導入後、時間をかけて、こうした複数の環境を社内のオンプレミスERPシステムに統合するか、自社のオンプレミス環境ERPをクラウド型ERPに移行するかを判断する。
統合可能なERPを求める製造業者
製造業では製造プロセスを統合する必要がある。こうした企業は、機能別に異なるシステムを使用することによるデータの食い違いやソフトウェアライセンスコストを一掃することも望んでいる。
このような企業が問題を解決する場合、資材所要量計画(MRP)形式のERPを選択する。具体的には注文情報の追跡の場合、注文の発行や発生から始まり、製造、出荷、配送、受注、支払いの処理まで、注文の流れを全て追跡することになる。
プロジェクト単位のERPを求める顧客指向の企業
顧客向けの全ての作業をプロジェクト単位で行う企業は、プロジェクト単位に全ての活動履歴(アクティビティー)、リソース、コストを追跡でき、プロジェクトのスケジュール超過やリソースの制約を予測する追加機能も備えるERPシステムを求めている。
こうした企業が選ぶのは、エンドツーエンドの可視性を備え、プロジェクトの全アクティビティーを追跡できるプロジェクト指向のERPになる。
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