2018年05月29日 08時00分 公開
特集/連載

Linux大好きWindows Subsystem for Linuxに見るMicrosoftのオープンソース戦略

Microsoftのオープンソースコミュニティーへの貢献は称賛に値する。Windows上でLinux用実行ファイルをネイティブ実行する「Windows Subsystem for Linux」も興味深い施策の1つだ。

[Adrian Bridgwater,Computer Weekly]

 MicrosoftはLinuxが大好きだ。それは承知している。

 MicrosoftがLinuxを好むのは、自社のコアスタックとLinuxとの相互運用性の幅や方向性を広げることを望んでいるからだ。手始めに恐らく、よく知られているPC向けのOS(“Windows”という名前は聞いたことがあるだろう)と拡張サービスやツール製品を入口として、全てのデータワークロードを最終的には「Microsoft Azure」につなげたいのだろう。

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 まあ、少し強引な部分もあるが、とにかくMicrosoftはオープンソースの世界で称賛に値する功績を数多く残しており、その貢献を列挙すると長過ぎてTシャツに書き切れない。

 それはともかくとして、特定のLinuxディストリビューション(ディストロ)との相互運用性に関してMicrosoftは、ミステリーサスペンス小説並みに興味深い施策を近々展開する予定だ。

Windows Subsystem for Linux

 Windows Subsystem for Linux(WSL:Linux用Windowsサブシステム)は、Windowsと特定のLinuxディストロのバイナリ実行ファイルとの互換性レイヤーとして機能するソフトウェアで、本質的には両者を1つに統合する「接着剤」だといえる。

 WSLは、Microsoftが開発したLinux互換のカーネルインタフェースを提供する。このインタフェースは、最上層でLinuxディストロのGNUユーザーランド(OSのカーネル外にあるユーザー空間で実行される全てのコード)を実行する。

 このような運用ができるのはどのLinuxディストロだろうか。

 振り返れば2016年に、Microsoftは「Ubuntu」を実行できるようにした。そして現在はSUSE(「SUSE Linux Enterprise Server」および「openSUSE」)、「Debian GNU/Linux」「Kali Linux」もWindows上で実行できる。

 「Fedora」は現時点では利用できない。ただしMicrosoftは、Fedoraを使えるようにする努力を続けていると明言している。

 ピーター・ブライト氏は次のような解説を含む記事をニュースサイト「Ars Technica」に寄稿している。

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