VMware vSphere Tips
VMware vSphereのログ管理における注意点
VMware vSphereのログ管理における注意点と、VMware vSphereがログ外部出力機能として提供しているSyslog、VMware vSphere Management Assistant(vMA)の機能について紹介する。
1.VMware ESXiログ管理における注意点
VMware vSphereは、VMware vSphereコンポーネントによってさまざまなログを生成している。このログは、トラブルシューティングやコンプライアンス対応などで使用する重要なデータであるため、システム管理者にとってログの収集・管理は重要である。
VMware vSphere 4ではVMware ESX/ESXiの2つのハイパーバイザーを提供しているが、環境によってログの管理方法が異なるため注意が必要である。具体的には、VMware ESXiでは再起動するとログ(「/var/log」配下のファイル)が消えてしまう点に注意しなければならない。これは、VMware ESXのアーキテクチャと異なり、インメモリファイルシステムを利用しており、VMware ESXi構成ファイル、ログファイルなどがメモリ上に展開されているためである。
VMware ESXiではログ外部出力方法として、Syslogサーバへのログ出力やVMware vSphere Management Assistant(vMA)を提供している。「/var/log」配下のログには、VMware ESXサービスログやVMware vSphere Clientエージェントログなど重要なデータが含まれているため、VMware ESXiを使用した環境構築の際には、忘れずにログ外部出力の設定をしておく必要がある。なお、標準機能であるSyslogは、VMware vSphere ClientからVMware ESXiホストの[構成]-[詳細設定]-[Syslog]で設定することができる。
2.VMware vSphere Management Assistant(vMA)について
vMAはVMware vSphereのコマンドライン管理機能を提供する無償の仮想アプライアンスである。vMAには、ログ収集サービス(vi-logger)が含まれており、この機能を使用することでVMware ESX/ESXi、VMware vCenterのログを収集・管理することができる。
ただし、ログ収集サービスを使用する場合は、NTP(Network Time Protocol)の設定、タイムゾーンの設定、ログサイズを考慮する必要がある。特に、デフォルトの状態ではログの保存先である最大フォルダサイズが500Mバイトのため、大量のログを取得しようとすると、すぐに容量が最大値に達する。フォルダ容量不足になると、ログ収集が失敗してしまうので注意が必要である。
過去には、大量のログを取得する場合に、vMA Communityに掲載されている、「How to increase/resize vMA Disks」を参考にフォルダサイズの変更を検討した構築事例がある。こちらも参考になる。
vMAはOVF形式で提供されているため、特別なサーバを準備することなく、仮想環境で簡単に構築できる便利なツールである。現状、Syslogサーバがない環境でログ集中管理を実施したいユーザーは、費用を掛けずに簡単に実装できるvMAの導入を検討いただきたい。
永原弘康(ながはら ひろやす)
日立情報システムズ 金融・産業事業本部 Vソリューション推進本部 設計部所属
2007年入社。2008年からサーバ統合を中心とした仮想化にかかわり、現在は仮想基盤をベースとしたサーバ統合や仮想基盤管理の設計・構築・運用を担当。
取得資格
VMware認定技術者:VCP(VMware Certified Professional)
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