未知のマルウェア検知や通信監視など
標的型攻撃に効く、16種のセキュリティ製品/サービス
セキュリティベンダーやサービス事業者が2011年後半から2012年前半に相次いで発表した、標的型攻撃対策を支援する製品/サービスを紹介する。
標的型攻撃対策を支援すべく、セキュリティベンダーやサービス事業者は製品/サービスを急速に充実させつつある。検知方法に工夫を凝らし、未知のマルウェアを検知する製品、標的型攻撃メールに関する従業員教育など、製品/サービスの種類は幅広い。
本稿は、2011年後半から2012年前半に相次いで発表された、標的型攻撃対策を支援する製品/サービス16種を紹介する。
マルウェア対策
RSA NetWitness
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | EMCジャパン |
| 提供形態 | アプライアンス |
| 価格/料金 | 標準構成4000万円(税別) |
LAN内のパケットを監視し、パケットの流入経路など複数の情報を基にマルウェアを検知する。パケットにメタデータを付与してインデックス化するなどの工夫で検出速度を高速化した。パートナーのコミュニティーなどから収集した既知のマルウェアに関する情報提供サービス「RSA NetWitness Live」も提供。
WEEDS SCAN-Trace
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | ウイーズ・システムズ |
| 提供形態 | ソフトウェア |
| 価格/料金 | 監視対象サーバ1台当たり年額利用料金3万円(税別) |
監視対象端末で実行されている全てのプログラムやライブラリの変化を検知し、異常な変化がある場合にアラートを発する。検知したマルウェアは隔離して動きを停止する。許可されていないサーバ間の通信のブロックや、マルウェアの侵入経路探索などの機能も備える。
標的型攻撃検査サービス
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | NEC |
| 提供形態 | サービス |
| 価格/料金 | 検査対象端末100台の場合330万円 |
標的型攻撃を受ける可能性があるクライアントPCやサーバを特定し、該当端末にある全てのHDDを監視。マルウェア情報に関する独自データベースを基にHDDを分析し、マルウェアの有無を検知する。
Symantec Web Gateway 5.0
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | シマンテック |
| 提供形態 | アプライアンス |
| 価格/料金 | 1万ユーザー以上向けの「8490」は約500万円、1000ユーザー以上向けの「8450」は約70万円 |
作成者や作成時期、ダウンロード数などを基にファイルの危険度を判定するレピュテーション技術「Insight」を搭載。シグネチャや振る舞いを基にしたマルウェア検知機能も備える。同製品をLANに設置して10~15日間ネットワークの状況を監視する「ボットネット活動調査サービス」も提供。
Zerona
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | ソリトンシステムズ |
| 提供形態 | ソフトウェア |
| 価格/料金 | ZDPエンジンのみの「Zerona Z1」の場合、年額利用料金5000円(税別) |
コード実行型の脆弱性を検知する「ZDPエンジン」、プログラムのコードを静的解析する「Static分析エンジン」、仮想環境でプログラムを実行させて動作を解析する「Sandboxエンジン」、実行中のプログラムの動作を監視する「HIPSエンジン」という4つのマルウェア検知エンジンを備える。フォティーンフォティ技術研究所が開発する「FFR yarai」の技術をベースに開発した製品。
※訂正履歴:掲載当初、ベンダー欄に「ソリトンシステムズ(開発:フォティーンフォティ技術研究所)」と記載していましたが、ZeronaはFFR yaraiを基にソリトンシステムズが独自機能を付加して開発した製品であるため、「ソリトンシステムズ」に修正しました。同じ理由で、製品紹介において「『FFR yarai』のOEM製品」と記載していたのを「『FFR yarai』の技術をベースに開発した製品」に修正しました。また、価格/料金欄に「ZDPエンジンの場合」と記載していましたが、ZDPエンジンとしての提供ではなく、パッケージ「Zerona Z1」としての提供であるため、「ZDPエンジンのみの『Zerona Z1』の場合」に修正しました。本稿は修正済みです。おわびして訂正いたします。(2012/04/04 20:45)
WildFire
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | パロアルトネットワークス |
| 提供形態 | サービス |
| 価格/料金 | 利用にはPAシリーズの購入が必要(エントリーモデル「PA-200」の推定価格は43万円程度) |
同社の次世代ファイアウォール「PAシリーズ」のオプションサービス。ファイルをクラウドの仮想環境に転送して実行して振る舞いを分析。新たに検知したマルウェアを基に自動でシグネチャを作成する。端末がマルウェアに感染した場合、ボットネット検知機能で感染端末を特定し、被害の拡大を防ぐ。未知のアプリケーションによる通信を遮断することも可能。
McAfee Deep Defender
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | マカフィー |
| 提供形態 | ソフトウェア |
| 価格/料金 | 未定 |
インテルと共同開発した、OSより下の階層を保護する技術「McAfee DeepSAFE」を搭載。rootkitなど、カーネルモードで動作するマルウェアを高精度で検出できる。マカフィーのセキュリティ管理ツール「McAfee ePolicy Orchestrator」により、他の同社製セキュリティ製品とポリシーなどを統合管理できる。
標的型攻撃メール対策
標的型メール攻撃被害シミュレーション
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | NRIセキュアテクノロジーズ |
| 提供形態 | サービス |
| 価格/料金 | 個別見積もり |
標的型攻撃メールを模したメールを従業員に送付し、添付ファイルを開いた従業員がどれだけいるかを集計して報告する。標的型メール攻撃に関する脅威や攻撃手法に関する研修も実施。実在するマルウェアをインターネット経由でLANに送り込み、端末を操作できるかどうかを確認するなど、セキュリティ対策の強度もチェックする。
Proofpoint Protection Server バージョン7
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | 日本プルーフポイント |
| 提供形態 | ソフトウェア |
| 価格/料金 | 個別見積もり |
URL短縮サービスを使って短縮されたURLを自動的に伸張し、メールの危険度を評価する自動機械学習技術(MLX)を搭載。対応するURL短縮サービスは100種類以上。レピュテーションの評価に、スパム配信元をリスト化したブラックリストサービス「SORBS(Spam and Open Relay Blocking System)」のデータを活用する。
FireEye Email Malware Protection System
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | マクニカネットワークス(開発:米FireEye) |
| 提供形態 | ソフトウェア |
| 価格/料金 | 1099万円(税別)~ |
仮想環境でメールの添付ファイルの挙動を解析し、未知のマルウェアの存在を検知する。脅威のあるメールを検知するとアラートを発したり、メールの送受信をブロックすることができる。標的型メールに含まれるURLなどの情報を、FireEyeが運営するクラウドサービス「MAX Cloud」に集約。ユーザー企業はMAX Cloudに登録された情報を利用して悪意のあるメールを検知できる。
標的型メール対策ソリューション
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | ロックインターナショナル |
| 提供形態 | サービス |
| 価格/料金 | 30万円程度~ |
ホワイトリスト形式のアプリケーション実行監視製品「Lumensionアプリケーションコントロール」を利用し、許可された添付ファイルだけをクライアントPCやサーバで利用可能にする。アプリケーションのソースコードのハッシュ値を利用し、ソースコードが改変されたアプリケーションの実行を防ぐ。
通信解析、制御
セコム・サイバー攻撃対策サービス
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | セコムトラストシステムズ |
| 提供形態 | サービス |
| 価格/料金 | 監視サービスの場合、月額利用料金10万円(税別)~ |
LANに侵入した未知のウイルスによる外部との不正な通信を監視、遮断する。24時間365日の通信状況監視サービスやブラックリスト形式による通信規制などを提供。異常検知時には専門技術者がリモートで初動対応を実施する。攻撃の深刻さに応じてオンサイト対応も実施し、システム侵入の有無などを確認する。
FortiWeb
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | フォーティネットジャパン |
| 提供形態 | ソフトウェア |
| 価格/料金 | エントリーモデル「FortiWeb-400C」は初年度237万円、2年目以降54万7000円(全て税別) |
事前設定したポリシーに基づいて正常な通信かマルウェア関連の通信かを判断する機能を搭載。期間やユーザーを指定して通信をブロックする機能も備える。
標的型サイバー攻撃・対策支援サービス
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | ラック |
| 提供形態 | サービス |
| 価格/料金 | 個別見積もり |
セキュリティ対策の現状確認や社員教育、標的型メール攻撃に対する予防訓練などを提供する。プロキシサーバやURLフィルタリングなどを利用したログ解析も実施。不正アクセスの有無を確認し、セキュリティ対策の現状を調査する。
サーバ脆弱性対策
Trend Micro Deep Securityあんしんパック
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | トレンドマイクロ |
| 提供形態 | サービス |
| 価格/料金 | 1サーバ当たりの推定年額利用料金10万円 |
同社の脆弱性対策製品「Trend Micro Deep Security」を利用したサービス。脆弱性を突くパケットをブロックするエージェントソフトウェアを監視対象のサーバにインストール。オペレーターがリモートでサーバの脆弱性をスキャンし、サーバに存在する脆弱性の保護に必要なシグネチャを提供する。
ファイル暗号化
InterSafe IRM
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベンダー | アルプス システム インテグレーション |
| 提供形態 | ソフトウェア |
| 価格/料金 | 一般企業で1~99ライセンスの場合、1ライセンス当たり1万5000円(税別)~ |
ファイルの操作状況を監視し、保存時に自動的に暗号化する。標準でMicrosoft WordやExcel、PowerPointの他、一太郎、Adobe Acrobat、OpenOffice.orgなどのファイルの暗号化が可能。
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