ホワイトペーパーレビュー
ストレージ環境の刷新事例を紹介した3つのホワイトペーパー
企業ITを取り巻く環境が変化する中で、あらゆる要件に柔軟に対応できるストレージ基盤が求められている。自社のストレージ基盤を改善した事例を紹介する。
データ処理能力の拡大と業務効率の向上を目指し、ストレージ環境を改善
家電製品やスポーツ用品、生活雑貨など多様な商品のテレビショッピングを展開している「ジャパネットたかた」。テレビショッピングを開始した2001年から10年間で売上高を3倍以上に伸ばし、会員数も大幅に増加した。一方で、システムが処理するデータ量も年率15%の割合で伸び続け、システムへの負荷が増えていた。特に、データの急増による問題が深刻化。売り上げデータやトランザクションの増加により、基幹系システムのバックアップ処理や情報系システムの処理性能の低下も見られていたという。そこで、ジャパネットたかたはデータ処理能力の拡大と業務効率の向上を目指し、ストレージ環境の改善に着手した。
このホワイトペーパーでは、ジャパネットたかたが取り組んだストレージ環境の改善策とその効果を紹介している。同社は「IBM Storwize V7000」を採用。その結果、新たなストレージ基盤を採用し、これまで基幹系と情報系の2系統のITシステムで個別に持っていたストレージ環境を統合。IBM Storwize V7000を採用した理由について、執行役員 副社長の星井 龍也氏は「当社のITシステムは、安全に運用することを最も重視している。そのため、処理速度が速く、信頼性の高いストレージ基盤が不可欠だった」と説明している。ストレージ環境を改善した結果、夜間のバックアップ処理を3時間から30分まで短縮し、情報系システムのデータアクセス速度を約10倍まで向上させたという。
また同社は、アクセス速度の速いSSD(ソリッドステートドライブ)を活用したストレージの階層化、ストレージ仮想化による既存のシステムを組み合わせた異機種混合型のストレージ環境を実現している。ストレージ資源の利用効率の向上を目指す企業の参考となるだろう。
6種類の用途別ストレージ活用事例を紹介
このホワイトペーパーでは、米Oracleが旧Sun Microsystemsの技術・製品を継承したストレージ製品群「Sun ZFS Storage Appliance」に関して、以下6つの活用事例を紹介している。
- プライベートクラウド
- 事業継続計画(BCP)/ディザスタリカバリサイトの構築
- システムの開発環境/テスト環境
- オンライントレーニング
- 仮想マシンと連動したIT自動化ツール
- ソフトウェア開発用プラットフォーム
その中には、システム性能比較の比較結果を示しながら、他社ベンダーからSun ZFS Storage Applianceに移行した事例が含まれている。例えば、ミッションクリティカルなデータベースシステムにおけるディザスタリカバリ環境の改善例を紹介。Sun Storage 7410に置き換えたところ、全てのSQLトランザクション所要時間が短縮し、実行時間当たりの経過時間が23~66%短縮できたという。また、ZFSの圧縮技術を活用することで、データベースが占めるストレージ領域を約50%削減できたとしている。ミッションクリティカルなストレージ環境での改善事例の1つとして参考になるだろう。
大量の非構造化データを効率的に管理
データが急増しているといわれている中でも、特に増加が顕著なのは画像や映像、音声などの非構造データだ。その傾向はエンターテイメント業界をはじめ 、政府機関や医療、教育、一般企業などにも広がっている。
このホワイトペーパーでは、Quantumのストレージ仮想化ソフトウェア「StorNext」や専用アプライアンスを活用した海外の改善事例を紹介している。米GeoEye社は地理空間データを収集して、米国国防総省をはじめとする政府機関、さまざまな業種の民間企業に提供している。同社は、毎日2Tバイトを超えるデータを取得していたが、顧客が必要とする詳細な情報を提供するためにスペクトル解析と高分解能のデジタル画像が必要になった。その結果、GeoEyeでは地上局と衛星ダウンリンクから衛星オペレーションセンターに届くまでに、収集したデータの100倍程度までデータ量が拡大していた。そのため、絶え間なく届く情報を処理するために、衛星からのデータを複数のOS環境で共有できる拡張可能なストレージ環境が必要となった。
そこで同社は、データの取り込み、処理、配信を行う各システムを統合するためにStorNextを導入。StorNextによって各システムを共有データプールに接続し、データに直接アクセスする環境を構築した。また、処理手順を簡略化でき、大量の未加工および商品化された衛星データを効率よくアーカイブすることを実現したという。このホワイトペーパーでは、その他にもイタリアのプロサッカーリーグ「セリアA」でも活用されている映像コンテンツの管理事例なども紹介している。大容量の非構造データの管理が求められる企業は参考にしてみてはいかがだろうか。
今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、ストレージシステムに関する技術文書や製品資料、事例紹介などを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。
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