教育ITニュースフラッシュ
玉川大学が新図書館の“電子図書館”化で目指すものとは?
矢野経済研究所が発表したeラーニング市場規模に関する調査結果から、ネットワーク負荷の軽減に配慮した富士通のファイル共有システムまで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。2013年度のeラーニング市場規模に関する矢野経済研究所の調査結果から、富士通が販売開始した学校向けファイル共有システムの新製品まで、さまざまなニュースがありました。
玉川大学、新図書館で電子書籍の貸し出しを可能に
同大学は2015年4月1日、教育の質向上を目的とした取り組み「Tamagawa Vision 2020」の一環として、新しい図書館である「大学教育棟 2014」を開館する。同図書館では、京セラ丸善システムインテグレーションの電子書籍配信システム「BookLooper」を導入し、紙の書籍に加えて電子書籍の貸し出しを可能にする計画だ。書籍への書き込みや全文検索が自由にでき、読書ログの分析も可能といった電子書籍の利点を学習活動に生かすのが狙い。開館時はまず、使用語句や文法を制限した多読用の英語教材を電子書籍として貸し出し、学生の英語学習を支援する。電子書籍はクライアントPCに加えて米Appleの「iOS」や米Googleの「Android」搭載スマートデバイスで閲覧できる。個人所有の端末での閲覧も可能だ。利用者は、必要な手続きを経て電子書籍を端末にダウンロードして閲覧する仕組みを取る(発表:玉川大学、丸善、京セラ丸善システムインテグレーション<2014年10月15日>)。
2013年度のeラーニング市場規模は1077億円、矢野経済研究所が調査
矢野経済研究所は2014年10月9日、国内の教育関連市場に関する調査リポート「教育産業市場に関する調査結果 2014」を発表した。2013年度のeラーニング市場規模は、前年度比5.9%増の1077億円だった。同社が同年4月に発表した予測値である947億円を上回った。タブレットを活用した学習コースを取り入れる動きが大手教育事業者を中心に進み、学習者向けの市場規模拡大をけん引した。同社は、eラーニング市場規模の拡大傾向は2014年度も続き、同年度の市場規模は1453億円に達すると予測する。ただし、ベネッセコーポレーションで発覚した顧客情報漏えい事件の影響があると見て、4月に発表した予測値(1509億円)より抑えた数字となっている。2014年7~9月にかけて、学習塾や予備校、通信教育事業者、専門スクールなどを対象に調査した(発表:矢野経済研究所<2014年10月9日>)。
沖縄県が小学生向けプログラミング教育を強化 iPhoneアプリ開発の体験教室を開催
同県と、特定非営利活動(NPO)法人であるフロム沖縄推進機構(沖縄県那覇市)は共同で、県内IT産業の雇用を促進する「情報通信関連企業誘致・活性化事業」を進めている。同事業では、子どものITへの関心を高める「ITジュニア育成ワークショップ」を実施しており、その一環として2014年10月18日に小学生向けのプログラミング体験教室を開催する。参加者は、米Appleの開発者向けツール「Xcode」を利用し、2時間掛けてAppleのスマートフォン「iPhone」用アプリケーションの開発を体験する。サイバーエージェントの連結子会社で、小学生向けプログラミング教育事業のCA Tech Kidsが協力する(発表:丸善、京セラ丸善システムインテグレーション<2014年10月15日>)。
宇都宮市の幼稚園、IT知識を絵本で勉強
富屋学園山王幼稚園(栃木県宇都宮市)は、絵本を使って児童にIT関連の知識を身に付けてもらう。栃木県を中心にITコンサルティングを手掛けるIT Supportパソコン太郎(栃木県宇都宮市)が2014年10月14日に発行した絵本『ぱそこんたろうと いたずらいぬろうくん』を利用する。この絵本では、専門用語を極力使わず、分かりやすい表現とイラストで、クライアントPCやIT全般に関する知識を説明している。同月21日にIT Supportパソコン太郎から絵本の贈呈を受ける。同絵本の電子版は、IT Supportパソコン太郎のWebサイトから誰でも無料でダウンロードできる(発表:IT Supportパソコン太郎<2014年10月16日>)。
ネットワーク負荷増大にも配慮したファイル共有システム、富士通が販売
富士通が2014年10月16日に販売開始した「FUJITSU 文教ソリューションK-12学習情報活用 知恵たま」は、特に小中学校を対象に、教員や学習者間のファイル共有を効率化するシステムだ。各授業用のフォルダを並べて時間割に見立てたインタフェースを持ち、時間割の中にある授業名の欄にファイルをドラッグ&ドロップするだけで共有できる。端末へファイルを送信する際、ネットワークの状況に応じて送信データ量を変える機能を搭載。授業前にファイルを登録しておけば、ネットワークに掛かる負荷を抑えつつ、クラスの全学習者の端末にファイルを送信できる。価格(税別)は学校ライセンス(クライアント数無制限)の場合150万円、100クライアントライセンスの場合50万円(発表:富士通<2014年10月16日>)。
園児の写真を簡単に共有/販売するシステム、うるるが提供
うるる(東京都中央区)は2014年10月6日、幼稚園/保育園向け写真販売システム「園ナビPhoto」を提供開始した。教員などが撮影した園児の日常写真をWeb画面にまとめて保護者に示したり、保護者が手元に残したい写真を有償でプリントできるようにするシステムだ。教員は、デジタルカメラなどで撮影した園児の写真ファイルをシステムへ登録するだけでよく、写真の展示やプリント発注といった手間を無くすことができる。システムの利用料金は無料。プリントの卸値はL版1枚当たり25円、2L版1枚当たり60円であり、保護者への提供料金は園が設定できる(発表:うるる<2014年10月6日>)。
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