教育ITニュースフラッシュ
奈良の県立高校生なら「Photoshop」「Illustrator」が使い放題に
京都大学が「WiMAX 2+」を使って学内のネットワークに接続できるようにした事例から、「iPad mini」を生徒に無料配布する旭川藤女子高等学校の取り組みまで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。モバイル回線を介したキャンパスネットワーク(大規模LAN)へのアクセスを高速化した京都大学の事例から、生徒へのタブレット無償配布を進める旭川藤女子高等学校の取り組みまで、さまざまなニュースがありました。
北海道大学や奈良県立学校が「企業向けAdobeクラウド」を相次ぎ採用
美術系に特化していない教育機関で、アドビ システムズのクリエイター向けオンラインサービス群「Adobe Creative Cloudエンタープライズ版」の採用が続いた。北海道大学は、教育機関向け包括ライセンス契約(ETLA契約)を締結し、全ての学生や教員がCreative Cloudを利用できるようにした。2014年度に開設したIT活用教育の推進組織「オープンエデュケーションセンター」が進める、大規模公開オンライン講座(MOOC)用のコンテンツ作成などに活用する。また奈良県教育委員会も、同委員会や県立高等学校をはじめとする全県立学校を対象にCreative CloudのETLA契約を締結。授業や学校行事などで利用し、IT活用教育の推進や生徒の創造力育成などに役立てたい考えだ。職員がPDF編集ツール「Adobe Acrobat Pro」などを利用し、校務効率化に生かす考えもある(発表:アドビ システムズ <2014年9月25日、10月1日>)。
京都大学が「WiMAX 2+」経由で学内ネットを利用可能に
同大学のキャンパスネットワーク「KUINS」では2012年4月から、学生や教職員向けにUQコミュニケーションズの高速無線通信サービス「WiMAX」を使った無線アクセスを可能にしている。2014年10月1日からは利用者の利便性を高めるべく、下り通信速度を最大110Mbpsに高めた「WiMAX 2+」を利用可能にした。WiMAX/WiMAX 2+が利用できれば場所を問わず、KUINSにあるデータやサービスへアクセスできる。WiMAX/WiMAX 2+網とKUINSは、国立情報学研究所(NII)の学術情報ネットワーク「SINET」を介して接続している。利用希望者は、UQまたはダイワボウ情報システムとSIMカードやWiMAX 2+用モバイルルータを契約し、接続先情報のプロファイル登録といった手続きをする必要がある(発表:UQコミュニケーションズ<2014年10月1日>)。
旭川藤女子高等学校がiPad miniを生徒に配布 「21世紀スキル」習得目指す
北海道旭川市の私立女子校である旭川藤女子高等学校は2014年8月26日、1、2年生全員に米Appleのタブレット「iPad mini」を配布した。グローバル社会を生き抜くための能力「21世紀型スキル」の習得や学力向上を目指すプログラム「藤の学び改革」の一環だ。生徒が主体的かつ積極的に参加する授業方法である「アクティブラーニング」の実践で生徒のプレゼンテーションに活用したり、昼休み前の時間に生徒がそれぞれ別の内容を勉強する「DEタイム」で、エルソフト(東京都新宿区)の教材データベース「eトレnet」からダウンロードしたプリントを表示したりするのに利用する。2015年4月には新入生全員にタブレットを配布し、取り組みを全校に広げる考えだ(発表:旭川藤女子高等学校<2014年9月24日>)。
山形県教育委員会、SSL VPN経由で旅費・給与システムを利用可能に
県内にある市町村立の小中学校から、県のシステムである教職員用の旅費/給与システムをインターネット経由で利用できるようにした。同委員会は、小中学校から県のシステムを利用するための専用線と端末の配備を進めていたが、予算の関係から全体の4分の1である100校弱にしか配備ができていなかった。それ以外の学校の教職員は、システムが利用できる他校に出向くしかなかったという。100校弱とはいえ、専用線と端末の運用に大きなコストが掛かることも課題だった。こうした中、同県は効率的なアクセス手段としてインターネットVPNに注目。F5ネットワークスジャパンのSSL VPNアプライアンス「BIG-IP Access Policy Manager」と、JCCH・セキュリティ・ソリューション・システムズ(東京都荒川区)のプライベート認証局製品「プライベートCA Gleas」を導入し、小中学校の既存インターネット環境を活用して県のシステムを利用できるようにした(発表:JCCH・セキュリティ・ソリューション・システムズ<2014年9月26日>)。
千葉大学大学院がWeb会議導入 社会人学生の通学負荷を軽減
同大学院 看護学研究科の成人・老人看護学講座 老人看護学教育研究分野の研究活動で活用している。同研究分野の学生には社会人も多く、こうした学生は仕事や家庭の都合でゼミへの参加が難しくなることもある。それにより研究期間を延長することになれば、学費負担が大きくなってしまうという課題があった。こうした状況を踏まえ、学生が研究活動を進めやすくするためにWeb会議システムの導入を決断。音声のタイムラグがほとんどないといった点を評価し、パナソニック ソリューションテクノロジーのWeb会議システム「リアルタイムコラボレーション」を導入した。学生からは、自宅からでも担当教官の指導が受けられるようになり、研究を無理なく進められるようになったという声が上がっているという(発表:パナソニック ソリューションテクノロジー<2014年9月25日>)。
奈良先端科学技術大学院大学、無線LAN刷新で管理性向上
同大学は2003年に無線LANを導入したが、複数の無線LANアクセスポイント(AP)を集中管理できず、1台ずつファームウェアのアップデートをしなければならないなど、運用の手間が掛かることを問題視していた。こうした中、無線LANコントローラーでAPを管理できることを評価し、アルバネットワークスの無線LAN製品群を導入。2003年度から各研究棟や事務局などを対象に少しずつ導入を進め、2007年には全学にアルバ製APを配備した。現在は270台を導入済みだ。無線LANコントローラー「Aruba 6000」によるAPの集中管理に加え、統合監視製品「AirWave」を使い、同大学の全APの接続状況を可視化するなどで管理を効率化している(発表:アルバネットワークス<2014年9月24日>)。
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