教育ITニュースフラッシュ
青春時代を2次元で 「アバター」で卒業できる高校が誕生
大阪市が実証実験を基に定義した学習用タブレットの要件から、旺文社が実施したインターネット出願の実施状況に関する調査結果まで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。学校へのタブレット導入を進める大阪市が定めた学習用タブレットの要件から、大学入学試験のインターネット出願の実施状況に関する調査結果まで、さまざまなニュースがありました。
明聖高等学校、「アバター」で通学できる通信制過程を2015年4月に開始
明聖高等学校を運営する花沢学園(千葉市中央区)は2015年4月1日、インターネットを使って授業を進める新たな通信制過程の「明聖サイバー学習国」を開始する。募集人員は300人。生徒は、仮想空間に構築した校舎内で自身の分身となる「アバター」を操り、他の生徒とチャットなどで交流できるようにした。通信制高校では一般的に、定期的なスクーリング(対面授業)以外に生徒同士の交流の機会がない。明聖サイバー学習国では、アバターの活用でこうした課題を解消する狙いだ。他にも、授業動画の閲覧やリポート提出などでポイントがたまり、アバターを装飾するアイテムと交換できる仕組みを用意するなど、ゲーム感覚で学習できる工夫も凝らした(発表:花沢学園<2014年9月16日>)。
大阪市が求めるタブレットの要件とは? IT活用研究の中間報告で明らかに
2015年度に全市約430校の小中学校でタブレットを活用する大阪市は、学校のIT環境に求められる要件を抽出すべく、2013、2014年度にわたって実証研究「大阪市学校教育ICT活用事業」を進めている。中間報告では、モデル校7校で進めた2013年度の実証研究の結果を基に、タブレットに求める要件を紹介。その1つとして、可能な限りOSとハードウェアのメーカーが同一メーカーであることを挙げた。モデル校では実証実験期間中、OSのバージョンアップでソフト機能が制限されるなどの問題が発生。OSやハード、ソフトメーカー間での問題切り分けや調整に時間がかかったことが背景にある。セキュリティ面では、学校外でのタブレット活用を見据え、端末位置情報の取得やリモートロック/ワイプを可能にする仕組みが必要だと明記した(発表:大阪市教育センター<2014年9月18日>)
私立大学の3割が2015年度入試でネット出願を実施、旺文社が調査
教育関連出版の旺文社(東京都新宿区)は2014年9月8日、2015年度大学入試のインターネット出願実施状況に関する調査結果を発表した。国公立大学と比べてネット出願の普及が進む私立大学では、「既に導入済み」(18.1%)、「新規導入が決定」(12.8%)を合わせて30.9%と約3割に達した。私立大学のうち、大学数が多い関東・甲信越地区と関西地区で比較すると、「既に導入済み」「新規導入が決定」の合計は前者が33.0%、後者が40.4%と関西地区の大学での導入率が高いことが分かった。ネット出願の導入理由は、「受験性の利便性向上」「コストダウン」が主であり、導入しない理由は「費用対効果」「情報流出の懸念」が多かった。通信制を含む国公私立の748大学にアンケート調査を実施。2014年9月上旬までに国公立150大学、私立501大学の計651大学から回答を得た(発表:旺文社<2014年9月18日>)
大阪音楽大学がネット寄付金を受け付け開始 学生用施設充実の資金に
2015年10月15日に創立100周年を迎える同大学。次の100年に向けて教育研究体制の充実を図るべく新校舎の建設や学生用施設の充実を進めており、その資金として寄付金を活用する。より多くの人からの寄付金獲得を狙い、手軽に寄付ができるインターネット経由の寄付受け付けを開始した。寄付希望者は、同大学の専用ページにアクセスしてクレジットカード情報といった必要情報を入力すると寄付ができる。システムには、フューチャーコマース(京都市下京区)のインターネット寄付金収納サービス「F-REGI寄付支払い」を採用した(発表:大阪音楽大学、フューチャーコマース<2014年9月11日>)。
早稲田大学、スパコンで機械とITの融合分野の研究を促進
機械技術とITの融合を目指す同大学の「実体情報学博士プログラム」は、グローバルに活躍するリーダー育成を目的とした文部科学省の事業「博士課程教育リーディングプログラム」で採択されたプログラムだ。ヒューマノイドや医療用ロボットなど、同プログラムで取り組む研究を効率的に進めるべく、日立製作所が2014年9月17日から販売しているスーパーコンピュータ「SR24000シリーズ」を先行導入した。SR24000シリーズは、IBMの最新プロセッサ「POWER8」の採用で処理速度を高めたり、サーバ用の高速ネットワークインタフェース「InfiniBand」でサーバ間のデータ転送を高速化するなど、大量データを利用した大規模シミュレーションなどの科学技術計算に向く(発表:日立製作所<2014年9月16日>)。
岐阜工業高等専門学校の学生がiPhone用観光アプリを開発
国立高等専門学校である岐阜工業高等専門学校の学生が、同校の所在地である岐阜県本巣市を対象とした観光アプリを開発する。対象は、同校電気情報工学科と環境都市工学科の1年生から3年生の15人。学生の科学技術リテラシー育成の一環だ。学生は、Appleのスマートフォン「iPhone」用アプリの開発方法や測位技術などを学び、最終的にスタンプラリー機能を持った観光アプリの開発を目指す。学生が開発した観光アプリは、2014年11月に同市で開催する「本巣市大まんぷく祭」の会場で展示し、地域住民に体験してもらう。同市と岐阜県、iPhoneアプリ開発支援のタイムカプセル(岐阜県大垣市)の協力で実施する(発表:タイムカプセル<2014年9月12日>)
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