「PCにはすぐに適用してはダメ」の間違い
“迷信”だらけのパッチ適用、つい先延ばしにしてしまう心理状態とは
クライアントPCのパッチ管理には根拠のない思い込みが少なからずある。パッチの適用を先延ばしにするデメリットと、「Windows XP」のセキュリティに関する誤解について、具体的に解説する。
パッチ管理には多くの根拠のない思い込みや誤解が存在する。その数ある中でも群を抜いて浸透しているのは、パッチは配布開始から1、2カ月(またはそれ以上)が経過するまで適用してはならない、というものだ。確かにそこには多少の真実が含まれている。
その背景にあるのはパッチの不具合に対する懸念だ。そのため、パッチをすぐに適用するのではなく、パッチの配布停止や重大な問題が発生しないかを確認する必要があるのである。
パッチ適用の先延ばしには幾つかの問題が伴う。まず、インターネットから入手した全ての情報を真に受けてはならない。パッチで問題が発生したと指摘している人がいるからといって、そのパッチに不具合が含まれているとは限らない。問題を報告した人は例外的あるいは未対応なシステム構成だったのかもしれない。
問題は他にもある。セキュリティパッチは既知の脆弱性を修正するために設計されており、パッチを適用するまでは十分に危険が実証された攻撃に対して脆弱な状態となる。パッチの安全性は自分で確認するのが賢明だと筆者は考えている。誰かが問題を報告するまでただ待つことは推奨しない。
最近よく耳にするのが、「Windows XP」へのパッチの提供終了は取るに足らない問題である、というものだ。その背景には、Windows XPは堅牢性と信頼性を兼ね備えたOSであり、長年にわたり使用されてきたため、これ以上のパッチは必要ないとする考えがある。
問題点は、米MicrosoftによるWindows XPのサポートは終了したが、ハッカーは依然として同OSに狙いを定めていることだ。悪意のあるハッカーは、多くの企業がWindows XPを継続利用していることを知っている。また、今後発見される脆弱性について、MicrosoftがWindows XP向けにパッチを提供しないことも分かっている。そのため、Windows XPの脆弱性を探し続けることがハッキングコミュニティーの最優先事項であることは間違いないだろう。
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